どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#39Photo:PIXTA

今回は鉄鋼、ゴム製品、繊維製品でそれぞれのトップ企業を取り上げる。日本製鉄、ブリヂストン、東レの中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#39では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。日鉄とブリヂストンは現役世代の中で氷河期が劣位に。一方、勝ち組は35歳か55歳か?このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

巨額買収で耳目を集める日本製鉄!
ブリヂストン、東レ、3社の勝ち組世代は?

 2023年12月。成長市場である米国の需要を取り込むため、日本製鉄は2兆円に及ぶ米鉄鋼大手USスチールの買収を決断した。翌24年1月には、巨額買収をリードした橋本英二社長の後を継ぐ形で、今井正副社長の社長昇格が発表された。

 今回は鉄鋼、ゴム製品、繊維製品でそれぞれのトップ企業を取り上げる。このところ思い切った経営判断で耳目を集めている日本製鉄のほか、ブリヂストン、東レの中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、日本製鉄とブリヂストンは現役世代の中で氷河期が劣位に。一方、勝ち組は35歳か55歳か?また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。