レーザーテックが大差で1位に
トップ5は年収900万円超え

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、東京を除く関東地方(神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城の6県)に本社がある上場企業を対象に「年収が高い会社ランキング2023【東京を除く関東地方】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が50人未満の企業は除外している。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 それでは早速、ランキングを確認していこう。

 1位となったのは、神奈川県横浜市に本社を置く半導体関連装置メーカーのレーザーテック。平均年収は1448.3万円だった。今回のランキング唯一の1000万円超えで、2位に500万円近くの差をつけた。

 今回のランキングの対象になったのは22年6月期だが、その前年度に当たる21年6月期の平均年収は1379.1万円、さらにその前年度の20年6月期は同1310.8万円だった。もともと1000万円超の高水準だが、ここ3年で平均年収はさらに100万円超アップしている。

 高年収を実現している背景には、好業績が続いていることがある。

 22年6月期は、売上高が前期比28.7%増の904億円、営業利益が同24.6%増の325億円、最終利益が同29.1%増の249億円で大幅な増収増益となった。スマートフォンやデータセンター向けの半導体需要が引き続き好調で、特に最先端の半導体に対する需要が大きく、検査・測定装置を手掛ける同社の需要拡大につながった。

 2位は東京大学発のバイオベンチャー企業であるペプチドリームで、平均年収は966.2万円。本社は神奈川県川崎市にある。

 今回のランキング対象となった22年12月期の業績は、売上収益が前期比185%増の269億円、営業利益が同120.8%増の90億円、最終利益が同74.9%増の67億円だった。

 大幅な増収増益となった要因の一つに、22年3月に富士フイルム富山化学から放射性医薬品事業を買収したことがある。これが特に売り上げの増加に大きく貢献した。