アリエール、ジョイ、パンテーン、SKーII、ジレット、パンパースなど多くのブランドを世界で展開するP&G。日本では1973年から幅広い事業を手掛け、2023年に50周年を迎えた。人材の育成でも高い評価を得ており、「プロが育つ企業」として注目を集めている。
P&Gジャパン
ジェイ・ケリー 執行役員(人事統括)
ジェイ・ケリー 執行役員(人事統括)
多くのビジネスリーダーを輩出しているP&Gが2023年、日本での事業開始から半世紀を迎えた。さらに歴史をさかのぼると、米国での創業は1837年。多くの有名ブランドを抱え、2000年比で株価が5倍に伸びる(米ニューヨーク証券取引所)など、華やかなイメージの強い企業だ。だが、実は長い歴史を着実に生き抜いてきた“老舗”企業でもある。
「P&Gは、日本で外資系企業の一つとして、実力主義のドライな会社と思われることも多々ありますが、当社は従業員一人一人が安心して長く働ける環境づくりに注力しています」。そうほほ笑みながら話すのは、P&Gジャパンの執行役員で人事統括のジェイ・ケリー氏だ。
同社は国内で洗濯洗剤のアリエール、食器用洗剤のジョイ、ヘアケア用品のパンテーン、高級コスメティックのSK-II、ひげそりのジレットやブラウン、紙おむつのパンパースなど、幅広い分野でトップクラスのブランドを抱える日用消費財の大手。国内の消費財セクターでは原材料価格の高騰やビジネス環境の変化に悩む企業が少なくない中、好調に業績を伸ばしている。また、人材採用においても屈指の人気企業だ。