ローソンのTOB(株式公開買い付け)に乗り出すKDDIですが、この選択には「先」があるかもしれません。もしもKDDIが楽天を買収したら、アマゾン超えも夢じゃないかもしれないのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
KDDIが将来、楽天を買収する?
ローソンTOBは序章に過ぎない
あらかじめお断りしておきますが、この記事は未来予測を専門とする経済評論家による臆測記事です。
ただ、業界内には根強いうわさがあって、「そういった話は当然、議論はされているだろう」という話でもあります。
ローソンに対してKDDIがTOBを行い、三菱商事と共同経営に乗り出すというニュースが世の中を騒がせました。ここ数年では、一番話題性のある資本提携ニュースです。そのあらましについては今朝、解説記事を書きました(詳細は『ローソン「KDDI・三菱商事の共同経営」で王者セブンが負けるかもしれない3つの理由』を参照)。しかし、今朝の記事で経済評論家としてあえて触れなかったことがあります。
「はっきりと書くことは差し控えますが、KDDIにはもう一つ小売り分野で大型買収の可能性がある」と書いた部分です。
やはり重要な要素なので、きちんとした説明は必要だと思い直しました。私は「KDDIが近い将来、楽天を買収する可能性がある」と考えています。
そのような構想が実際に進行しているかどうかは証拠がないという前提で、あらためてこれからの事態の展開、可能性を解説したいと思います。