日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新し、“バブル再来”の様相を呈している。株式に投資する際に注目すべきなのは、企業の業績や投資指標、外部環境だけではない。実は、トップ人事や買収、物言う株主の介入などといった企業固有のイベントも、株価を大きく動かす要因となり得るのだ。2月28日(水)から3月22日(金)までの全18回配信する特集『バブル再来!株価を動かす重大ニュース 人事、再編、物言う株主の思惑…記者が総力取材』では、ダイヤモンド編集部の徹底取材を基に、業界や大手企業の株価を大きく左右しかねない重大ニュースを明らかにしていく。(ダイヤモンド編集部)
#1 2月28日(水)配信
セブン&アイ、「井阪社長交代」なら株価に動きも!?次期トップの有力候補2人の実名
セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長が今春にトップ就任から丸8年を迎え、去就が焦点となっている。井阪氏は続投するのか、後任にバトンを渡すのか。実は、トップ人事は同社の株価の動きを左右しかねない。井阪氏の後任に浮上する有力候補2人の実名を明かすとともに、トップ人事が株価にインパクトを与えかねない理由も解説する。
#2 2月29日(木)配信
日本製鉄が巨額買収でグループ再編!?山陽特殊鋼、愛知製鋼…10銘柄の出資変更を徹底予測
日本製鉄は昨年、米鉄鋼大手のUSスチールを2兆円で買収すると発表した。買収資金となる負債の増加で、投資家から投資や出資の見直しへの圧力が強まりそうだ。これまで日鉄は、業界内外に幅広く出資し、巨大グループを形成してきた。どの関連企業の株式保有を見直す可能性があるのか。日鉄独自のグループ支配戦略を解説するとともに、同社が出資する主要10社について、株価の変動要因になりかねない出資見直しがあるのかどうかを分析する。
#3 3月1日(金)配信
ENEOSの「減損爆弾」が爆発秒読み!?命運握る洋上風力「秋田県沖プロジェクト」の結果を大予想
石油元売り業界の頂点に立つENEOSホールディングスで“減損爆弾”が大爆発寸前だ。ENEOSが1900億円もの巨額を投じて買収したジャパン・リニューアブル・エナジーが、政府公募の洋上風力発電コンペで敗退しそうなのだ。ENEOSが期待する洋上風力発電事業が“沈没”の瀬戸際にある。
#4 3月4日(月)配信
任天堂創業家ファンド幹部が日本株への投資方針を開陳!買収案を撤回した東洋建設への「次の一手」とは
任天堂創業家の資産運用会社、ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)は、東洋建設に買収を仕掛けて表舞台に登場した。1年以上の戦いでは、株主提案で取締役の過半数を送り込むなど株主と企業の関係性に一石を投じた。そこで、YFOの最高投資責任者(CIO)の村上皓亮氏を直撃。YFOの運用哲学に加え、日本株への投資方針について尋ねた。さらに、昨年買収提案を撤回した東洋建設への「次の一手」も明かしてもらった。
#5 3月5日(火)配信
経営陣による買収で株価上昇も!?「MBOしやすい会社」ランキング!23位DeNA、14位ノジマ、1位は?
上場会社を非公開化するMBOの動きが活発化している。直近では大正製薬ホールディングスやベネッセホールディングスといった大企業が踏み切るケースが出てきた。その際、買い付け価格は時価に数十パーセントのプレミアム(上乗せ幅)が加えられるため、株価が大きく上昇することも多い。「MBOしやすい会社ランキング」を作成して次の大正製薬、ベネッセとなる上場企業はどこかを探った。
#6 3月6日(水)配信
イオン系ウエルシアと統合のツルハHDが検討していた「幻の非上場化構想」と「ドラッグ再編次の火種」
ドラッグストア業界2位のツルハホールディングスHDが2月、イオンの子会社で最大手のウエルシアホールディングスと経営統合する方針を発表した。実は、ツルハHDは昨秋に経営陣による自社買収(MBO)で非上場化を検討していた。ツルハの幻のMBO案の中身と、断念した理由を明かす。また、業界にくすぶる次の再編の火種も明らかにする。
#7 3月7日(木)配信
任天堂創業家の買収提案で東洋建設の株価は2倍に!物言う株主の「イベント相場」を徹底解説
アクティビスト(物言う株主)による日本株への投資が活発になっている。物言う株主の思惑は、企業の株価に大きな影響を及ぼす。任天堂創業家の資産管理会社が東洋建設に買収提案した事例を基に、物言う株主の介入がもたらす株価の動向を徹底解説する。
#8 3月8日(金)配信
ソニーも日立も激変!それでも株主価値向上を意識しない「取り残された世界」の企業をアクティビストは狙う
旧村上ファンド時代の2000年代からアクティビスト(物言う株主)として活動を続ける投資会社ストラテジックキャピタル代表の丸木強氏は今、「取り残された世界」を投資ターゲットとしているという。投資先企業の株価を上げるため、アクティビストの視線はどこに向けられているのか。丸木氏に聞いた。
#9 3月11日(月)配信
孫正義、柳井正、豊田章男…「カリスマ退任」なら株価は下落する?長期政権トップの通信簿【前編】
長期間にわたりトップに君臨するカリスマ経営者12人の退任時に、株価は下落?それとも上昇?それを占うため、ダイヤモンド編集部は株主の視点でトップの通信簿を作成した。前編としてソフトバンクグループの孫正義氏、ファーストリテイリングの柳井正氏、トヨタ自動車の豊田章男氏ら6人を取り上げる。
#10 3月12日(火)配信
三井不動産に「最恐投資家」が自社株買い要求!近年狙われたソフトバンク&大日本印刷との意外な共通点とは
アクティビスト(物言う株主)の保有が判明し、当該企業の株価が爆上がりする光景は今や珍しくない。ガバナンス改革や株主還元の改善などを厳しく企業に迫るアクティビストは、株価を大きく動かす存在だ。日本市場に本格的に上陸する「最恐投資家」の実態や、彼らの投資方針を明かす。
#11 3月13日(水)配信
住友化学が過去最悪の巨額赤字!株価反転に不可避の「3大リストラ策」の大本命
住友化学が創業以来最大の赤字に陥り、苦境に立たされている。株式市場は石油化学業界全体が抱える構造問題を解決する再編や、成長著しい半導体や蓄電池の部材供給といった成長事業への大胆なシフトを求めているが、それ以上に赤字出血を止めるための事業売却を決断できるのかを注視している。住友化学の株価を反転させるために必要なリストラ策を挙げるとともに、本命リストラ策に関するヘッジファンドのしたたかな計算を明らかにする。
#12 3月14日(木)配信
大林組、清水建設も標的に!「アクティビスト天国」の建設業界で次に狙われるゼネコン・サブコン5社を大予想
建設業界で各社の株価を左右するのが「物言う株主(アクティビスト)」の存在だ。キャッシュをため込んだ、割安株だらけの建設銘柄の物色が活発になっている。アクティビストが大株主に躍り出た建設会社、そして次に狙われるゼネコン・サブコン5社の実名を明らかにする。
#13 3月15日(金)配信
三井住友銀&みずほ銀の株価は15年ぶり高値も、リスク懸念の「大口融資先企業」とは?
業績好調な3メガバンクの株価は15年ぶりの高値圏に達している。遅くとも4月までには、マイナス金利政策の終了が確実視されており、今後も株価は底堅いという見方が大勢を占める。ただし、注視しておくべきポイントもある。銀行株に投資する際に押さえておくべき重要視点を解説していく。
#14 3月18日(月)配信
東電HDの株価上昇の鍵は?数千億円の利益が転がり込む可能性がある「虎の子」イベントの正体
東京電力ホールディングスの焦点は柏崎刈羽原子力発電所の再稼働時期だ。昨年末に「残すは地元同意」のフェーズに至り株価は上昇しているさらなる高みが期待できる大イベントについて明らかにする。
#15 3月19日(火)配信
楽天の株価は携帯赤字減と資金繰り改善で上昇も、いまだくすぶる「グループ解体危機」
楽天グループの株価は2023年12月期決算発表を受けて急上昇した。携帯電話事業の赤字削減に加え、今期の社債償還を乗り越えたことが主因だ。だが、携帯事業の収益改善は危うく、来期以降も巨額の社債償還が迫る。依然としてくすぶる「楽天解体」の危機の実態を明かす。
#16 3月20日(水)配信
「EV失速、HV回帰」は日本の自動車株に追い風?日産ホンダ協業で分かった不都合な真実
世界の大手自動車メーカーが続々と電気自動車(EV)の投資計画を延期している。EVからハイブリッド(HV)への揺り戻しにより、トヨタら日系自動車メーカーに有利との論調が目立つが、本当にそうなのか。「自動車関連16社の株価の業績の関係」と「向こう1年の業界ビッグイベント20」を分析することで、自動車株を左右する“三大テーマ”を抽出する。果たして、EV失速が日本の自動車株上昇のきっかけとなるのか。
#17 3月25日(月)配信
岡藤正広、三木谷浩史、永守重信…「カリスマ退任」なら株価は下落する?長期政権トップの通信簿【後編】
長期間にわたりトップに君臨するカリスマ経営者12人の退任時に、株価は下落?それとも上昇?それを占うため、ダイヤモンド編集部は株主の視点でトップの通信簿を作成した。後編として伊藤忠商事の岡藤正広氏、楽天グループの三木谷浩史氏、ニデックの永守重信氏ら6人を取り上げる。
#18 3月28日(木)配信
東京エレクトロン、レーザーテック…半導体株を動かす「業界最注目の重要指標」とは?
半導体関連銘柄の躍進が止まらない。半導体株の上昇は2月に記録した日経平均株価の最高値更新にも寄与した。実は、半導体市場の先行きを占う、ある指標が存在する。
Key Visual by Noriyo Shinoda, Kanako Onda