PHOTO: JON CHERRY FOR THE WALL STREET JOURNAL
米国では先週、強弱感の入り交じった経済指標が発表され、スタグフレーション(景気停滞下のインフレ)という恐ろしい現象の気配が漂った。ただし、気配だけだ。
まず、2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は予想をわずかに上回った。さらに、同月の小売売上高は予想を下回り、1月分も下方修正された。2月の卸売物価指数(PPI)も予想を上回った。ミシガン大学が15日発表した3月の消費者信頼感指数(速報値)は76.5で、小幅上昇との予想に反し、2月の76.9から低下した。