「小学校のときにいたクズは?」に対する絶妙すぎる回答は…。
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
学生時代の「ある一日」
芸人さんのネタの影響によって、「あるある」は日本中に浸透しました。
その中でも、学校の思い出は、あるあるネタの宝庫です。
さて、目をつむってみてください。
あなたは実家のベッドで朝を迎え、学校に行かなくてはいけません。
「いつもの朝食は何でしたか」
「テレビは何をつけていましたか」
「通学は自転車だったでしょうか、それとも徒歩でしょうか」……
こんな感じで、ある一日を追いかけてみましょう。
ちなみに、私はチャリ通でしたが、通学途中でいつもすれ違うおじさんがいたことを思い出します。
ある日、そのおじさんといつもより早くにすれ違ったとき、
「うわー、遅刻だ!」
と焦ったものです。
自転車を漕いでいるときは、そんなことばかり考えていました。
そして時を経て現在、逆に私が誰かの目印になっているかもしれません。
いまは坊主ですから、「あのハゲだ」と思われているかもしれない。
そんな記憶が、あなたにもないでしょうか。
そういう想像力を、ヒマなときに一度、働かせてみてください。
こうやって学校時代のあるあるを読んでいたら、嫌な記憶も出てくるでしょう。
体育の時間の嫌な思い出は、誰もが持っていると思います。
〈お題〉
「小学校のときにいたクズは?」選手権
〈最優秀賞〉
大縄跳び失敗した子に「えっ」って言う
こういう人がいませんでしたか。
もしくは、あなた自身がそのタイプだったかもしれません。
いずれにしても、よくない思い出ですよね。
私がここで成仏させておきましょう。
小学校や中学校時代、「運動神経のいいやつ、悪いやつ」「モテようとしていたやつ」「ウザかったやつ」などに、敏感だったはずです。
大人になったいま、ネタとして話せるときが来たのです。
素材としていつでも引き出せるようにしておきましょう。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。