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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が指南】無意識に他人をバカにする人の「残念な正体」とは?Photo: Adobe Stock

他人をバカにする人

今日は、バカにしてくる人との付き合い方についてお話したいと思います。

バカにされると、多かれ少なかれ心が傷つき、モヤモヤしてしまいますよね。

しかし、その一方で考えてほしいのは、バカにする人の言葉の裏には、その人自身の問題が隠れているということです。

他人を見下す人の闇

その人が仕事もプライベートも順風満帆で心が満たされていれば、他人をバカにするようなことはないはずです。

もともと他人を見下しがちな人もいますが、もし心が満たされているならば、他人をバカにするようなことにエネルギーを費やす必要はありません。

他人をバカにするというのは、自分が抱えている不満を他人にぶつける行為であり、その人自身が幸せではないことの表れなのです。

他人を落として
自分を上げる

バカにすることによって他人を落として自分を上げる。そんな卑怯にして安易な手段で、無意識に自分の心を満たそうとしているのです。

他人を侮辱する言葉は、天に向かって唾を吐いているようなもの。つまり、上を向いてつばを吐き、それがそのまま自分の顔に落ちてくるのと同じ行為です。

バカにした相手にダメージを与えるつもりでも、結局は自分自身を下げてしまうのです。周りの人は、そのことをよく見ています。

バカにしてくる人は
かわいそうな人

ですから、他人からバカにされて心が傷ついたり、モヤモヤしたりしても、そのような言葉に真実性はないのですから、無視してもいいのです。

そのような人の言葉は、一部に正論が混じっているかもしれませんが、偏っていることが多く、聞き入れないほうが得策だったりもします。

つまり、バカにしてくる人は、「ああ、かわいそうな人だな」とまともに相手にせず、自分自身の成長や幸せに集中することが大切です。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。