トヨタ・クラウンFCEVトヨタ・クラウンFCEV/価格:830万円。FCEVは鋭いモーターのピックアップにより俊敏なパフォーマンスを披露。スッキリとした印象のハンドリングと相まって運動性能はハイレベルにある Photo by Atsushi Harada

新たな発想で作られたセダン
FRプラットフォームでニューフォーマルを提案

 16代目クラウンの企画当初はクロスオーバーのみの設定だった。それが、クロスオーバーがある程度カタチになった段階で豊田社長(当時)から「セダンも考えてみないか?」という提案があったという。クラウンを開発するMSカンパニーの中嶋プレジデントは「正直いうと、耳を疑いました。でも『セダンの呪縛が解けたいまだからこそ、新たな発想でセダンを作りなさい』という問いかけに聞こえました」と当時を振り返る。

 そんな経緯で誕生したのが、今回紹介するセダンである。ネーミングは単に“クラウン”を名乗る。

 最大の特徴は他がエンジン横置きの4WDなのに対して、縦置きレイアウトのFRを採用した点。これはMIRAIをベースにしたためだ。同じ車名で2つの異なるレイアウト(プラットフォーム)を用意した例は、過去のトヨタ車を振り返ると1980年代のコロナ/カリーナ、そしてカローラ/スプリンターまで遡る。