ミドル&シニアのための“超王道”投資術第4回「3人の投資賢者が教える、新NISAで買った銘柄とその戦略」

2024年1月からスタートした新NISA。制度が恒久化され、非課税保有期間が無期限になるなど、これまで以上に使い勝手の良い制度へと進化した。連載第4回となる今回は、投資のプロが新NISAをどのように活用しているかについて、ファイナンシャル・プランナーの藤原久敏氏、投資系YouTuberのぽんちよ氏、個人投資家の坂本慎太郎氏の3人にそれぞれの戦略を語ってもらった。

※本ホームページに掲載されている事項は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資の決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

FP・藤原氏のつみたて投資枠は手堅く分散投資して、低コスト・低リスクで資産形成

ミドル&シニアのための“超王道”投資術第4回「3人の投資賢者が教える、新NISAで買った銘柄とその戦略」藤原久敏 氏
藤原FP事務所/藤原アセットプランニング合同会社代表。CFP®、1級FP技能士。
大阪公立大学文学部卒業後、尼崎信用金庫を経て、2001年にファイナンシャル・プランナーとして独立。現在は、主に資産運用に関する相談・講演・執筆に携わる。著書は『新しいNISA超入門』(スタンダーズ)、『攻めのほったらかし投資術』(彩図社)など36冊。大阪経済法科大学経済学部講師で「ファイナンシャル・プランニング」を担当する。

――FP事務所の代表を務め、投資の著書も多数ある藤原氏ですが、ご自身の新NISAの活用方法について教えてください。

 基本的には、つみたて投資枠で手堅く積み立てながら、成長投資枠で応援したい個別銘柄をスポット購入しています。

 具体的には、つみたて投資枠では、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」の3本にそれぞれ1万円ずつ投資しています。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は全世界の幅広い株式に低コストで分散投資できる商品で、運用成績も抜群です。

「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)などの八つの投資先に分散投資できるバランスファンド、「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は、国内外の株式と債券の四つの主要資産に均等に投資するバランスファンドで、どちらも手堅い運用が期待できます。

 また、「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は、運用資産バランスがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と同じ比率ということで、直近年利3.97%で日本の公的年金を運用しているアセットアロケーションに乗っかってみたいという興味もあります。

 次ページでは、投資のプロである藤原氏が陥った“わな”とそこから学んだ教訓を紹介するとともに、他の2人のNISA活用法を解説していきます。