近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、そろそろ家を買おうと考えていたものの、不安を感じる人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決ためにこの春『本当に家を買っても大丈夫か?と思ったら読む 住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では発刊を記念して、本文の一部を抜粋、一部再編集してお届けする。

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「未公開物件」は掘り出し物であるとは限らない!

 ケースバイケースですが、「なかなかいい家に巡り会えないんですけど、どうしたらいいですか?」と皆さんが不動産営業・エージェントに質問をしたとき、「当社は未公開物件も多数扱っているので任せてください!」と答えてくる場合は要注意です。

 未公開物件は情報サイトなどに不動産会社側の戦略で「あえて載せていないだけ」で、必ずしもいい物件というわけではありません。未公開物件をやけに振りかざしてくる不動産営業・エージェントには注意しましょう。ただ、物件情報に触れられる機会は多いほうがいいので、情報はしっかりと入手しましょう。

 ほとんどの場合、いい家に巡り会えないのはプロセスに問題があります。それは
・家がほしい理由・条件が明確になっていない
・相場感覚がずれている/現実が見えておらず高望みをしている
・待っていればいい物件が出てくるのではないかと思い込んでいる
・マーケットの見通しに自信がなく、そもそも判断がついていない
などです。

 こういったプロセスを飛ばして、「未公開物件」という甘い言葉で誘惑してくる人は顧客本位と言えるのか、しっかりと考えるべきポイントでしょう。