【コンサルが教える】会った瞬間に「この人、頭悪いな」と思われる話し方・ワースト1Photo:PIXTA

2023年ベストセラーランキングビジネス書部門で1位(日販・トーハン調べ)に輝いた『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者・安達裕哉さんに、周囲から「この人、頭が悪そう」と思われてしまう話し方について聞いた。話すときの“ちょっとした癖”で判断されてしまうという。(Books&Apps運営、企業コンサルティング 安達裕哉、構成/冨田ユウリ)

話すときの“ちょっとした癖”で
「頭が悪そう」と判断されてしまう

 誰しも「この人、頭が悪いな」と思われたくはないですよね。そもそも、頭の良しあしを判断する要素は何でしょう。知識があるか、語彙(ごい)力が豊富か、論理的な思考ができるかどうか……。

 さまざまな要素が考えられる中で、一つだけはっきりしていることがあります。それは、「実際に頭が良いかどうか」と「良さそう、悪そうと“判断される”かどうか」は別問題であるということ。“判断される”に限って考えると、判断するのは自分ではなく他者であるということです。

 学生時代には、偏差値やテストの点数など、わかりやすい指標がありました。しかし、社会人になるとそうした数で測れる指標はほとんどありません。周りにいる人がどう思うか、どう判断するかが、その人に対する評価につながります。

 実際の学力や能力というよりも、「この人頭が良いな」と思う人が多ければ頭の良い人、「頭が悪いな」と思う人が多ければ頭が悪い人として扱われるようになります。

 私がコンサルティング会社に勤めていたとき、クライアントとの打ち合わせや初対面の人との顔合わせなどで「あの人には注意してね」と上司がチェックする人がいました。仕事ができなさそうだったり、トラブルを起こしそうだったりする人を、上司は事前に見極めていたのです。

 つまりそれは、周りから「頭が悪いな」と思われてしまうような人。そのことを判断するとき、チェックポイントとなっていたのが話すときの“ちょっとした癖”です。