以前のフィル・ウォンさんは、リベラルなサンフランシスコ市の選挙で現職を支持するのが常だった。だが2022年には、左派の教育委員3人と進歩派の地方検事の解職(リコール)選挙で賛成票を投じた。今年11月の市長選では、犯罪の取り締まり強化を掲げる挑戦者に投票するつもりだ。「この街に深い愛着を感じているが、かつてのこの街に対してだ」。中国系移民の息子であるウォンさん(46)はこう話す。「この街がどう再起するのか見てみたい」中国系米国人は長年、左派が当てにできる支持層だったが、最近はサンフランシスコの進歩的政策に率先して異議を唱えている。市はこれまでテック業界から支持と資金を集めてきた。
サンフランシスコの中道化、中国系米国人がけん引
アジア系住民への犯罪増加や教育政策などを巡り、多くの人が左派に見切り
有料会員限定
あなたにおすすめ