米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、自動運転タクシー「ロボタクシー」を長期戦略の中核に据える考えを明言している。ここからが正念場だ。テスラは今夏、未来のモデルをお披露目する予定だ。おそらくハンドルもペダルもない、同社が目指す米ウーバー・テクノロジーズのような配車サービスに活用できる車両だ。マスク氏は先日、テスラの自動運転車を所有者が貸し出せるようにする構想を明らかにした。米民泊仲介サイト大手エアビーアンドビーの車版だ。この戦略は、いまだ開発段階の技術が頼みの、製造されたことのない自動車に大きく賭けるのに等しい。運転手のいないタクシーには規制の不透明さと技術的なハードルが付きまとい、早期普及は見込みが薄いとアナリストは指摘する。
テスラのロボタクシー、見えているのはマスク氏だけ
今夏に自動運転車を披露する予定だが、技術と規制のハードルが残る
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