米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による中国への突然の訪問は大きな成果を上げた。中国政府がテスラの運転支援システム「フルセルフドライビング(FSD)」の導入計画を暫定的に承認したことを受け、マスク氏の訪中翌日の29日に同社の株価は1日の上げとしては3年以上ぶりの大きさを記録した。ただ、物事がこれから順調に進むかといえば、必ずしもそうとは限らない。テスラは地図とナビゲーション機能に関して中国の検索エンジン大手の百度(バイドゥ)と提携する。百度は北京や上海を含む10都市以上で、米アルファベット傘下の自動運転車開発会社ウェイモと同様の自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開する。累計の乗車回数は1月時点で500万回を超えた。百度は自動車メーカーに運転支援システムを提供し、吉利汽車とは電気自動車(EV)ブランド「Ji Yue(極越)」で提携する。
テスラの自動運転車、中国に手ごわいライバル
マスク氏の突然の訪中を受け、「FSD」を巡る投資家の期待は高まったが
有料会員限定
あなたにおすすめ