「K-POPの歌詞の意味がわかるようになりたい」「アイドルが話していることを少しでも聞き取りたい」「韓国旅行に行くので、その前に少しでも韓国語を覚えたい」。そんな人におすすめなのが『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。「こんな本がほしかった!」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」「コスパ最強本」と話題になっている。著者は月間最高180万PVの韓国語ブログ「ハングルノート」の管理人で、韓国旅行情報のYouTuberとして活躍するハングルノート加藤氏。今回は本書の発売を記念して、本文から一部抜粋・再編集して紹介する。
どのくらい勉強すれば、どれだけ話せるようになる?
どのくらい勉強すると、どんなレベルに到達するのか。
今回は、韓国語の勉強の目安になるよう、韓国語の初級、中級、高級(上級)といった各レベルに到達するのに必要な、おおよその勉強時間をご紹介していきます。
韓国語の能力を測る「TOPIK」
韓国語能力を測る試験の1つに「TOPIK」があります。
TOPIKは「韓国語能力試験」という、韓国政府が主催している韓国語の能力を測るための試験です。
1級から6級まであり、1級が初級レベルで、2級、3級と級が上がるごとにレベルが高くなります。
また、韓国国内にある語学学校の「語学堂」は、語学留学を目的とする人たちが通う、韓国の大学に付属する韓国語を学ぶ学校のことです。
TOPIK同様に1級~6級まであり、1級が初級レベル、6級が最上位のレベルです(大学によっては7級レベルがあるところもあります)。
各レベルについてご説明していきます。
韓国旅行で困らないレベル! 韓国語レベル初級(TOPIK1、2級レベル/語学堂1、2級レベル)
初心者を卒業して、初級レベルの力を身につけるには、ハングルのかんたんな単語や基礎的な文法の理解が必要です。
初級レベルをクリアするのに、韓国の語学学校の語学堂だと400時間(1級200時間、2級200時間)の勉強をします。
1日4時間の授業を半年間受けてようやく終わるレベルなので、けっこう時間がかかりますよね……。
独学の場合も勉強のしかたによりますが、語学堂と同等の400時間程度と考えていいでしょう。
初級レベルをクリアすると、買い物をしたり、飲食店で注文をしたり、道を聞いたりなど、韓国旅行では困らなくなるレベルに到達できます。
ちなみに、TOPIK1級は韓国語の単語を800語程度、2級は1500~2000語程度を覚えると合格できるレベルです。
日常会話がスムーズにできる! 韓国語レベル中級(TOPIK 3、4級レベル/語学堂 3、4級レベル)
中級レベルに到達すると、自分の伝えたいことはほぼすべて伝えられます。
日常会話がスムーズになり、韓国の方との会話も楽しめるようになります。ニュースや新聞などの内容を、おおよそ理解できるようになるのがこのレベルです。
中級レベルをクリアするのにかかる時間は、語学堂だと400時間、約半年間かかります。
初心者からスタートすると合計で800時間です。
中級は初級と同じ400時間でクリアできるものの、初級とは難しさが段違いです。
その証拠に、僕は3級の授業を2回受けました。語学堂の試験の点数が悪く、1回で進級できなかったのです(涙)。
初級レベルから中級レベルに上がった最初の授業で、一気に10段階くらいレベルが上がったように感じるぐらい、すごく難しく感じました。
でも、その難しい中級をクリアすれば、韓国旅行に行ったときもさらに楽しくなります!
現地の方とスムーズにコミュニケーションをとれるし、相手の話す言葉がある程度理解できるようにもなってきます。
十分楽しく会話ができるようになるレベルなので、中級レベルを目標に学習を進めるのもよいでしょう。