もしも、社内の同僚が全員インド人だったら――。そんな近未来の「もしも」を体験中の日本人ビジネスマンが、RGF HR Agent India Private Limitedのディレクター、関野光剛さん(40歳)だ。RGFとは、リクルートの海外法人である。
前編に引き続き、昨年からインドのニューデリーに駐在中の関野さんが社内で遭遇した「驚きのインド」の数々をご紹介する。
ランチは全員一緒が当たり前!
もちろんお弁当は毎日「カレー」
――ところで、日本人の女性と比べてインドの女性はどうなんでしょうか、一緒に働く場合に違いを感じることはありますか?
インドの女性はもう、めちゃくちゃ強いですよ(笑)。元々仕事に自信やプライドを持っていますし、営業成績が直接お給料に反映するということもあるので、一緒に進めている仕事が決まらなかったら、冗談めかして「ミツ、キル、ユー」とか言われますから。
そうそう、私、職場では「ミツ」って呼ばれているんです。
――「みつたか」の「みつ」ですね。
はい。日本から初めての駐在員ですが、同僚として(注釈参照)、本当に気兼ねなく、仲良くしてもらっている感じです。
仲良くしてもらっていると言えば、私、お昼もみんなのお弁当を分けてもらって食べているんです。
(注釈:派遣当初「ビジネスデベロップメントマネジャー」だった関野さんは4月からはディレクターに。それに伴い、インド人の部下もできた(インタビューは3月に行った)。また、この4月からは現地採用した日本人の女性スタッフも加わった)
――ええーっ!?
しかも、最初の頃からずっと。
インドの人たちって、基本的にあまり外食しないんです。だいたい結婚しているか、家族と住んでいますから、お昼は毎日、お弁当を持ってくるんです。あるいは、ベジタリアンが多いから、食べられるものを作ってもって来ているのかも。
みんなが「おい、ミツ、お前もとれ」とお弁当を差し出してくれるので、最初は慣れるまでと思って食べさせてもらっていたら、そのうちそれが習慣になりまして。
――あの、メニューはやはりカレーでしょうか?