NTT帝国の奇襲

かつて時価総額“世界一“を誇ったNTTが、復権をもくろむ大改革の踊り場を迎えている。自民党が主導するNTT法廃止議論もその一例だ。単なる法律の改正ではなく「廃止」に踏み込む奇襲攻撃に、KDDI、ソフトバンクなどの競合や総務省は大反発。NTTは孤立無援状態に陥っている。また、組織改革でもひずみが目立つ。完全子会社化したNTTドコモでは競合に顧客を奪われ劣勢に立たされている上、NTTデータのグローバル化も道半ばだ。澤田純会長が社長時代から主導する改革を総点検するとともに、大NTT復権に立ちはだかるハードルについて徹底追求する。

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