
丸山貴宏
心身の不調などで履歴書に空白期間が生じると、転職活動は難しくなるというのがこれまでの定説でした。今はどうなのでしょうか。最新事情を解説します。

転職をせず1社で長く働き続けてきた人は、いざ転職を思い立ったときに中途採用で高評価される。従来はこれが転職市場における定説だった。だが昨今は、必ずしもそうとはいえない状況に変わってきている。

「とりあえずエントリーしましょう」。転職支援サービスに登録した際に、エージェントからこんな言葉をかけられた人は多いだろう。彼・彼女らはその裏で何を考えているのか。同業者が解説する。

新興企業などで人員削減を行う動きが見られました。標的となり、ショックを受けた若手もいるようです。「正直に伝えたら転職で不利になるかも」と不安な人もいるでしょう。実際はどうか、転職コンサルが解説します。

「ずっと今の会社にいたら成長できない」「仕事内容が1年前と同じ。この繰り返しでいいのか」――。これらを転職理由に挙げる人は、働く上で重要な“あること”を見落としています。

ChatGPTの台頭によって「人間の仕事が奪われるのでは」という議論が盛んになっています。今回は転職コンサルタントの目線から、個人がChatGPTに淘汰されないキャリアをつくるにはどうすればよいかを考えてみます。

「配属ガチャ、ハズれた!」「転職するしかないか……」。入社後の配属や人事異動をゲームになぞらえた、「配属ガチャ」という言葉が若者の間で使われるようになった。だが、安易に転職していいのだろうか?

人事異動の多い4月から1カ月が経過した。中には「新しい部署になじめない」「前の部署の方が良かった」「会社を辞めたい」と嘆いている人もいるだろう。だが、安易な転職は禁物である。その理由とは――。

「働き方改革」が広がるにつれ、「こんなゆるい環境にいたら、自分は成長できないのではないか」という危機感から転職を考える若手社員が増えています。この場合、本当に転職が解決策になるのか考えてみましょう。

「転職するならどのタイミングがよいか」というのは、ビジネスパーソンの多くが抱く疑問である。おそらく、ほとんどの人は「景気が良くて、売り手市場のとき」「現職で大きな成果を出したとき」などと答えるだろう。中には「現職でうまくいかないとき」という人もいるかもしれない。だが実は、これらはいずれもベストだとはいえない。は、真に動くべきタイミングはいつなのか。

今の仕事でキャリアを積んできたものの、どうしてもやってみたい仕事がある。それは現在とは異なる業界で、そもそも転職できるかどうか。首尾よく転職できたとしてもキャリアは振り出しに戻ることになる。どうすればよいだろうか……。今回はそのようなケースについてアドバイスする。

転職活動で現場マネジャーとの面接では「うちに来てほしい」と言ってもらえたのに、最後の社長面接で落とされてしまい、「何が悪かったのかな…」と悩んでしまう候補者がいます。しかし最終的に社長に「ノー」と言われてしまう理由は、いくつか考えられます。今回はその理由を解説していきます。

「家庭の事情」で現在の勤務形態で働くのは難しくなり、転職を考えるケースは珍しくありません。ただ、実際にそうした事態に直面した人は、「『家族のため』を理由にしたら、選考で不利になるのではないか……」と不安に駆られるかもしれません。 昨今の転職市場において、家庭の事情を理由にしている人は企業の選考では不利になるのでしょうか。

最近の傾向として企業から耳にするのは新入社員が「気軽に辞めていく」との声です。「自分が望んでいた仕事とは違っていた」、「この会社にいても十分なキャリア形成ができない」と思えば、あっさり辞めていくという話を聞きます。会社側はパワハラやブラック企業と批判されるのを恐れていることもあり、かなり気を使った扱いをしたところ、「ホワイト職場過ぎて物足りない」といって辞められてしまうケースも。今回は「気軽に辞める20代」の問題で悩んでいる企業の担当者へのアドバイスをお話しましょう。

日本は高等教育進学率は高いものの、大学院へ進学し修士号、博士号を取得する人が先進諸国と比べ少なく、その意味では、実は世界の中で「低学歴」であるといえます。今回はこの「低学歴の日本」が招く、グローバルエリートとの差についてお話ししていきましょう。

副業するビジネスパーソンが増えています。ただ、単に収入アップのために副業を始めると思わぬ落とし穴が待ち受けています。副業を始める際に、どのように仕事を選んでいけばよいでしょうか。

コロナ禍以降、リモートでの業務が増えたこともあり、これまで以上にITツールの習熟度がビジネスに影響しているが40代、50代の中には新しいITツール導入に拒否反応を示す人もいる。これが仕事の成果にも大きく影響し、社内で「化石化」する事態を招いているのだ。

最近よく言われるリスキリングにとどまらず、あらゆる分野における学び直し、そして継続的に学習する習慣の定着は今後、ビジネスパーソンにとって重要な課題です。ただ、実際「学び直す」といってもそう簡単ではありません。多くのビジネスパーソンは「学習する習慣」が失われてしまっているからです。では、どう取り戻していけばよいのでしょうか。

今の若手社員の特徴としてよく指摘されるのは「失敗したくない」傾向だ。未知のリスクを回避して「正解」にたどりつこうたどり着こうとする傾向がある。だが、就職や転職、キャリアに関する課題をその感覚で行うと、あまりよい結果にはならない恐れがある。

若手社員の出世欲の低下が話題になって久しいですが中堅、ミドル世代ではまだまだ出世に対する関心の高い人がたくさんいます。終身雇用慣行が根強い日本の大企業では一般に、新卒採用した社員を長い時間をかけて競争させ、その結果は40歳くらいで明らかになってきます。
