2021.10.14
足元の急落相場は「全治2カ月」?ファンダメンタルズでは先行きが読めない理由
米株式相場は昨年9~10月、今年2~3月に続く、半年に1度起きる程度の調整に見舞われた。過去の事例から全治2カ月とざっくり初期診断しつつ、まずは「売りが売りを呼ぶ」事態悪化のリスクに細心の注意を持って観察している。景気減速、インフレ、金…
楽天証券グローバルマクロ・アドバイザー TTR代表
2021.10.14
米株式相場は昨年9~10月、今年2~3月に続く、半年に1度起きる程度の調整に見舞われた。過去の事例から全治2カ月とざっくり初期診断しつつ、まずは「売りが売りを呼ぶ」事態悪化のリスクに細心の注意を持って観察している。景気減速、インフレ、金…
2021.9.16
世界で一人負けだった日本株が、菅首相の退陣表明を契機に急反発した。この展開を、菅首相の属人的問題、日本のファンダメンタルズの表れとみてしまっては、相場を捉えるポイントを外すことになろう。相場動意のメカニズムを踏まえて、日本株の上昇…
2021.8.19
主要国通貨が変動相場制に移る契機となったニクソン・ショックから50年、そこから四半世紀、日本は経済大国として台頭し、次の四半世紀には一転、停滞し、閉塞状況に陥った。円相場もまた、日本の盛衰を映す変遷をたどっている。日本の投資家として…
2021.7.22
コロナ禍対応の超金融緩和を背景にする米株式の大相場は、向こう3~6カ月でいよいよ収束ステージへ向かうとみる。相場のトレンドの傾斜は低くなり、経済・インフレ指標、政策動向、長期金利、株価、為替、商品など諸要因の錯綜(さくそう)による波…
2021.6.24
新型コロナ克服へ向かう中、経済指標は過渡的に無意味に振れ、株式などリスク資産市場は金融相場の変化に対して神経質に右往左往している。相場が方向感を失うと、メディアや情報リーダーたちの言葉は先鋭化し、単純明快な「相場テーマ」に流れ、相…
2021.5.27
米国株式は、コロナ禍の2020年に期待主導で無邪気に上がる金融相場の前半戦を享受した。21年の後半戦では、正常化する経済と脱危機対応に向かう政策の下、株式・金利・為替・商品など各市場の浮沈であつれきが生じやすいと想定した。コロナ克服によ…
2021.4.29
皆が望んだ、コロナ克服による経済正常化は、そのプロセスで、株式などさまざまな相場に波乱をもたらすだろう。今は超ド級の金融緩和を背景にした超ド級の金融相場がクライマックス局面へ向かう「高値波乱含みながらまだ上げ潮」という状況にある。…
2021.4.1
株式や為替の急落には必ず原因として犯人が挙げられる。しかし、多くは誤認逮捕、市場には間違った犯人を仕立ててしまう性質がある。誤った犯人像に目を奪われ、真犯人を見失えば、投資家として無用なリスクを被ったり、好機を逃したり。最近株価急…
2021.3.4
14年担当した本欄も最終回。何度も登場させた米経済・市場サイクル図で2021年の展望を総括しよう。筆者にとっては三十余年も相場の大波乱を乗りこなした「透視眼鏡」だ。
2021.2.4
先進諸国では、春になり気温が上がるにつれ、新型コロナウイルスの感染拡大が峠を越すと期待している。ワクチン接種が進み、経済正常化の展望も強まろう。
2021.1.7
2021年は米国の景気回復過程のドル安を見込む。このドル安は、米国の景気、株価のみならず、新興国や資源の相場にもプラスに作用すると期待される。ただしドル安のあおりで円高、ユーロ高になると、日欧の経済・株価は圧迫されやすい。
2020.11.26
大統領・議会選挙の結果がほぼ見えたところに、新型コロナウイルスワクチンの朗報が相次ぎ、株式相場は沸き立った。2021年は、経済が正常化へ漸進する一方、政策サポートも続く。株式は「金融相場+ワクチン相場」を見込む。
2020.10.29
新型コロナウイルスの感染拡大で悪化した経済の正常化には、財政金融政策の支援が欠かせない。米大統領選挙でどちらが勝とうが、議会が経済対策協議でもめようが、選択可能な政策メニューは限られる。
2020.10.1
読者が本欄を目にする頃、米株式相場は9月の調整を終え、順当に復調モードだろうか。コロナ禍対応で、FRB(米連邦準備制度理事会)が史上空前の金融緩和を行い、3月下旬~8月に、金融相場での株高、債券高、そして金相場も急伸した。
2020.9.3
安部晋三首相の辞任に一つの時代の終わりを感じる。2013年、安倍政権が大胆な金融政策、機動的な財政政策、規制緩和など成長戦略の“3本の矢”を掲げて始動したとき、長年打ちひしがれていた日本に久々に高揚感が湧き上がった。
2020.7.30
欧米の経済指標は4月を大底に、空前の規模の景気刺激策と経済再開で急反発している。もっとも市場は、株式相場がいったん沸き立った後、新型コロナウイルス感染拡大と経済の先行き不安が拭えず、気迷い気味だ。究極の安全資産である金が高値を更新…
2020.7.2
コロナ禍の下、世界経済の見通しは依然として厳しく、不確実性も大きい。それにもかかわらず3月下旬以降、「不況下の株高」が華々しく進んだ。為替市場でも、2月下旬から1カ月の間に暴落した新興国、資源輸出国の通貨が、5~6月のリスクオン機運に…
2020.6.4
株式相場は4、5月と新型コロナ禍はもう終わったかのような回復ぶりだ。早過ぎる株高に時間調整はあっても、経済再開に伴う高揚感から8月ごろまでミニラリーを期待する。
2020.5.7
為替市場では、日本から見えにくいところで緊張が高まっている。ドル円相場は、3月にリスクオフで101円台へ急落してすぐ、喫緊のドル流動性確保の買い殺到で112円近くまで反発。その後しばらく108円前後で小康した。株式市場もやや値を戻し、一息つ…
2020.4.2
3月半ば、世界的な株価急落のさなか、ドル円が111円台へ上昇した。「リスクオフなのに円安」だ。その前には定石通りの「リスクオフで円高」で101円台に至った。リスクオフが高じて起こる円安は過去にも事例がある。その背景、今後の動向について、…
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