2023.5.4
日銀「政策修正見送り」の可能性高まる、それでも円が買われる理由
インフレ抑制のために、日本以外の主要国の中央銀行は利上げを継続してきた。ここにきて利上げを停止する動きも出始めた。結果として、日本銀行の政策修正見送りの公算が大きくなっている。それでも円が買われる理由について解説する。
SMBC日興証券 チーフ為替・外債ストラテジスト
2023.5.4
インフレ抑制のために、日本以外の主要国の中央銀行は利上げを継続してきた。ここにきて利上げを停止する動きも出始めた。結果として、日本銀行の政策修正見送りの公算が大きくなっている。それでも円が買われる理由について解説する。
2023.4.6
SVB(シリコンバレー銀行)の破綻に端を発した金融不安は足元和らぎ、市場は平静を取り戻している。株価も反騰している。しかし、金融機関の融資姿勢は厳格化しており、利上げの代替効果をもたらしつつある。
2023.3.9
米国のインフレ高止まり懸念で、米長期金利は上昇した。現在の水準はインフレ継続を織り込んでいる。しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げ幅を拡大すれば、インフレ沈静化は十分に可能である。
2023.2.9
FRB(米連邦準備制度理事会)は1月31日と2月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げを決定し、前回に続き利上げ幅を縮小した。インフレの今後の動向を左右するのは雇用との見方が多いが、インフレ収束の予兆が表れる統計は別にある。
2023.1.12
原油価格の高騰は、世界的なインフレ加速をもたらした。ただ、現状水準での推移が続けば前年比での上昇率は低下、マイナスになる見通しだ。それは、インフレ抑制を通じて米国の消費を減退させる可能性がある。
2022.12.15
原油高、円安などによる貿易収支の赤字拡大もあり、2022年は大幅な円安が進行した。23年も、原油価格、為替相場の動向からみて大きく円安圧力が減じるとは考えにくい。エネルギー構造の変革、少子高齢化対策など現状を打破する政策が必要だが、現時…
2022.11.17
2022年は歴史的なドル高円安の年となった。しかし、23年は風向きが変わり、ドル安円高が進行し、他市場に比べて出遅れていた日本株に資金が流入する年となりそうだ。その要因を探る。
2022.10.20
2022年に入っての各国中央銀行の利上げ競争は、23年に向けて景気後退の懸念を増大させている。それゆえ、現在、市場の最大の関心はインフレがいつ収束し、利上げがいつ止まるかにある。その震源地である米国のインフレに鎮静化をもたらす要因は何か…
2022.9.22
ECB(欧州中央銀行)はインフレ抑制に向け大幅利上げを継続しそうだ。利上げによる景気後退が懸念されるにもかかわらず、金融引き締めを強化する狙いはユーロ高による物価抑制にある。しかし、狙いとは逆に下落リスクを招く公算が大きい。
2022.8.25
FRB(米連邦準備制度理事会)は今後も利上げを継続する見込みだ。しかし、長期金利である米10年国債利回りは足元ではピークを付けた。また、株式市場も水準を切り上げてきている。この動きの背景にあるものは何なのか。解き明かしていく。
2022.7.28
FRB(米連邦準備制度理事会)の急速な金融引き締めで円安ドル高が進んできた。ユーロも対ドルでは下落基調にある。弱者連合ともいえる円とユーロだが、今後の反転のペースではユーロが円を上回りそうだ。その理由をひもといていく。
2022.6.30
インフレ抑制のためにFRB(米連邦準備制度理事会)は金融引き締めを急ぐ。利上げ、株安、中国経済減速、ドル高、原油高という現下の状況は2018年と酷似する。その共通点が示唆する今後の経済、市場の先行きを解説する。
2022.6.2
3%を超えていた米国の長期金利の指標である10年国債利回りはピークアウトした。それと歩調を合わせるように米国株も下落し始めた。インフレも峠を越す兆候が見える。株と長期金利の同時低下の背景を解説する。
2022.5.5
1ドル=129円台にまで一時上昇したドル円レート。ドル以外の通貨に対しても円は下落しており、独歩安の様相を呈しているが、日本銀行は金融緩和継続の姿勢を崩していない。たとえ、日銀が利上げしても現在の円安を止めることは難しいだろう。
2022.4.7
FRBは高進するインフレを抑制するために利上げペースを加速しそうだ。急速な金利上昇による景気減速が懸念されるが、現在のところ株式をはじめとする市場は楽観視している。本当に、景気減速を懸念しなくていいのか。経済情勢を基に検証する。
2022.3.10
ロシアのウクライナ侵攻で原油価格上昇が加速した。一方、これまで原油価格と歩調を合わせて上昇していた米国の長期金利の指標である10年物国債利回りが低下し始めた。その理由を検証する。
2022.2.10
ユーロ圏の1月の消費者物価上昇率は市場予想を上回ったことで、注目された2月3日のECB(欧州中央銀行)の政策理事会。ラガルド総裁は22年内の利上げを否定しなかった。過去の原油高局面でのECBの利上げはその後の経済にマイナスに作用した。今回も…
2022.1.13
FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ=ドル高円安と考え、2022年のドル高円安予想の要因として、利上げを挙げる市場参加者は少なくない。しかし、過去を振り返れば利上げ局面は必ずしもドル高円安局面ではない。最近の資金フローなどを見る限り、…
2021.12.16
オミクロン株の拡大懸念、米国の早期利上げによる景気減速懸念などから足元はドル安円高が進んでいる。しかし、2022年以降を見渡せば、円安が進む公算が大きい。その円安は日本経済にとって悪い円安であり、日本銀行が金融を引き締めても止めること…
2021.11.18
米国の10月の消費者物価上昇率が6%を超えるなど、米国ではインフレ圧力が高まっている。年初には2024年以降とされていたFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは22年に前倒しになりそうだ。しかし、長期金利は大きく上昇していない。その理由は2つ…
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