語学を教えるのではなく“自走”へと導く語学コーチングスクール「プレゼンス」。運営するのはジャパンビジネスラボ。就活生にはなじみの深いキャリアデザインスクール「我究館」(がきゅうかん)の運営母体だ。これら二つのスクールが長年支持され、選ばれる理由は? 他のスクールと何が違うのか? 同社の杉村貴子社長に聞いた。
杉村貴子社長
英語・中国語の必要に迫られたビジネスパーソンが、あまたのスクールを遍歴してたどり着く“駆け込み寺”があるという。東京・表参道にある「プレゼンス」だ。
「プレゼンスは、確実に短期間で語学力を向上させる、日本で初めての語学コーチングスクールです。筋トレにコーチが付くように、その人に合わせた学習をマネジメントします。ビジネスパーソンの課題は、いかにモチベーションを保ち、集中して勉強できるか。プレゼンスには、その課題を解決するノウハウがあるのです」そう語るのは、ジャパンビジネスラボの杉村貴子社長だ。
コーチと仲間が
モチベーションを維持する
プレゼンスは、短期集中で成果を上げることで名をはせている。2001年の開校以来、約2万人が受講。プレゼンスの看板であるTOEICⓇコースでは、750点を目指すコースで過去の受講者平均スコアアップは125.8点、入門者向けの600点コースでは150.6点と、驚異的な実績をたたき出している。受講期間はたった2カ月である。
授業は週1回だが、内容は厳しい。750点コースでは、膨大な宿題が出る。必須単語の暗記、文法テキストの精読、リスニング教材を使って会話文を繰り返し聞き込む。週当たり15時間、1日平均で2時間強はテキストに向き合う必要がある。コーチと相談しながら、生活パターンを見直して学習時間を捻出する。週1回の授業では学習到達テストを行う。その厳しい勉強の支えになるのが、コーチと仲間の存在である。
「受講生の皆さんから、最初は自分の目標のために始めた勉強が、次第にコーチや同じ目標を持つクラスの仲間のためにも、結果を出せるよう頑張ろうという気持ちになっていったとよく聞きます。そこが他の語学スクールとの決定的な違いです。最終的に成果は出ますが、むしろその学習の過程こそが大事だと気付く。最大の目標は、プレゼンスを卒業した後に語学学習を“自走”できるようになることです」