オンラインショッピングの世界で、キャッシュバックサービスをリードする「Dubli.com(以下、Dubli)」が、大市場の日本にも上陸した。お客様とショップ双方にメリットをもたらすキャッシュバックのビジネスモデルとは、どのようなものなのだろうか。Dubliの親会社である米Ominto(オミント)の創設者マイケル・ハンセンCEOに聞いた。

欧米を中心に急成長する
キャッシュバックモデル

マイケル・ハンセン
Ominto, Inc.創設者、
CEO兼取締役

デンマーク出身。機械工学の学位を取得し、ダンフォス・グループでディベロッパーとして勤務した後、LEGOグループでLEGO宇宙シリーズの製品ラインのデザインと開発を担当。1996年、起業家としてのキャリアを開始。外食、通信、金融サービス分野で経験を積んだ後、2003年にOmintoを創設。

──なぜ、グローバルキャッシュバックサイトのモデルを構築されたのでしょうか?

ハンセン グローバルでWebビジネスを展開したいと考え、2003年、私はOmintoを創業しました。当社の中核事業の一つがキャッシュバックサイトの「Dubli(デュブリ)」です。創業当時には既に多くのショッピングサイトが存在していましたが、全体としてはまだ小さな市場でした。クレジットカード情報の入力をためらう人も多く、なじみのある企業内のサイトだけで買い物をしていました。

 しかし私は、いずれ人々が国を越えてオンラインで買い物をし、eコマース企業が世界中に商品を届けるようになると確信していました。お客様がベストプライスでオンラインショッピングを楽しむ時代という流れに乗じて、Dubliを始めたのです。

 現在、Dubliの会員は世界120カ国以上にいます。創業当時に描いたビジョンに、一歩ずつ近づいていると実感しています。

──Dubliのサービスは、どのようなものですか。

ハンセン 日本でも、そのサイトを経由してショッピングをするとポイントが貯まる「ポイントサイト」というモデルは、既に見受けられます。Dubliはポイントではなく、キャッシュバックを行うビジネスモデルです。

 お客様は好きなショップで買い物をするだけで、キャッシュバックを受けられます。Dubliはショップから手数料を受け取り、一部をキャッシュバックとしてお客様に還元します。商品の購入時に初めて手数料が発生しますので、ショップのリスクはなく、効果的かつ効率的な広告手段にもなります。