『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』が8月30日にダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

劣等感をバネに偉業を成し遂げた者は数知れない

<解説>

 人は劣等感から逃げずに立ち向かい、人並み以上の偉業を成し遂げることができます。

 作曲家のベートーベンは耳が聞こえませんでした。画家のマネは目がよく見えませんでした。

 障害は肉体的なものだけではありません。家が貧乏で学校へ行かせてもらえなかったにもかかわらず偉業を成し遂げた人も数知れません。

 二宮尊徳は、ろうそくの灯で勉強していたところ「農民に学問は不要だ、火を使うな」と叱られ、自分で菜種を育て、菜種油の火で本を読みました。そして、畑仕事をしながら学問に励み、歴史に名を残しました。

 人よりも劣った遺伝や環境は、確かにマイナスでしょう。しかし、それだけでは「できない理由」にはなりません。その環境をバネにして発憤し、人並み以上の努力をすることは十分に可能なのです。アドラーはこれを「補償」と呼びました。劣等感をバネにした補償があったからこそ偉業がなし遂げられた、と言っても過言ではないのです。

 しかし、あなたはこう言い逃れをするかもしれません。「ベートーベンや二宮尊徳は特別な天才だ。自分は普通の凡人だから……」。それこそが言い訳なのです。「勉強部屋がなかったから」「親の学歴が低いから」「体が弱かったから」などと、遺伝や生育環境を言い訳にしてはいけません。あなたができない本当の理由は、環境を言い訳にして「努力から逃げている」ことにあります。 決して環境が原因ではないのです。

アルフレッド・アドラー Alfred Adler(1870年-1937年)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイト、ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。個人心理学(アドラー心理学)を創始し、『7つの習慣』のコヴィー博士、カーネギーらに影響を与えた。「自己啓発」の源流である。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。