小規模で運営する
多くのEC事業者を応援したい
――現在までにどのくらいの企業と在宅ワーカーが登録しているのですか?
田中:現在は約2300名のワーカー、820社以上の企業が登録しています。今や、PCを使って仕事をするのが常識ということもあって、企業ユーザー数は右肩上がりで増えている状況です。
――どのような人たちにシュフティの活用を勧めたいですか?
田中:サービス開始当初は、データ入力のような案件が多かったのですが、数年前からEC事業者様からのお問い合わせを数多くいただくようになっております。ECサイトはそれだけ細かい作業が多いということでしょう。中小企業や個人事業主の方が運営しているECサイトの場合、受注や発送処理だけでも大変なのに、商品登録や画像の切り抜きといった作業までも、社長さん自らがすべて1人でやらなければならないというケースをよく聞きます。
これまでは誰にも頼むことのできなかったちょっとした作業こそ、シュフティの出番です。登録は無料となっていますので、ぜひお気軽に試していただきたいですね。1度使っていただければ、その便利さを実感いただけると思います。
――今後の展望を教えてください。
田中:やはりまだまだ一般的には、企業から個人への発注に対する抵抗感は強いと思います。われわれとしては、派遣やアルバイトと同じように、在宅ワークという働き方が市民権を得られるようにしたいと考えています。それができるのはわれわれだと思いますし、その実現のためには、多くの企業に安心してシュフティを使っていただけるような仕組みづくりをさらに進めていきたいと考えます。
ちなみにシュフティという名前には、結婚を機に仕事をやめてしまった「主婦」に仕事を提供したいという思いと、英語の「ちらりと見る」という2つの意味を持たせています。いずれはスカイプのように働く人のPCに常駐していて、必要な時にいつでも自分の“助手”のように在宅ワーカーさんに仕事を発注できるようなツールにしたいですね。