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マンガを教材にした グループワーク研修で 組織で働く“振る舞い”を学ぶ

綜合スタッフグループ

マンガを教材にした
グループワーク研修で
組織で働く“振る舞い”を学ぶ

著者・コラム紹介
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2011年10月7日、「『若手社員の流儀』ワークショップ」が東京・青山の石山記念ホールで開催された(共催:綜合スタッフグループ、ダイヤモンド社)。入社5年目までの若手社員を対象に、企業という組織で働くための“振る舞い”を学び、企業との長期的な関係構築を考えることを目的としたものだ。35人の若手社員が参加したワークショップの模様をレポートする。

吉川 厚 東京工業大学大学院
総合理工学研究科 連携教授

 景気低迷や震災の影響で失業率は高止まりし、雇用環境はますます厳しさを増している。一方で、入社後わずか数年で退社する新卒社員は依然として多く、若手社員をいかに職場に定着させるかが、企業の大きな課題となっている。

 「昔は社会の同調圧力が強く、新入社員も比較的従順でした。ところが、今は個性重視教育の影響で“自分の考え”を前面に出す人が増えています。上司や先輩の意見に耳を貸さない新人も少なくない。このためコミュニケーションがうまくいかず、社内に引き継がれてきた経験値を若手に伝えることが難しくなっているのです」と、今回のワークショップのファシリテーターを務めた東京工業大学大学院総合理工学研究科の吉川厚・連携教授は語る。

マンガ教材により
生きた知識が学べる

 こうした企業の悩みに応えるべく開かれたのが、今回のワークショップだ。組織のなかで働くための“振る舞い”を、グループワークによって学んでもらうのが狙いだ。その最大の特徴は、独自に開発したマンガ教材を使用している点にある。

 「このワークショップは、ビジネススクールで使われるケースメソッドをベースとしています。しかし、ビジネスケースを言葉だけで説明すると、どうしてもイメージのギャップが生まれてしまう。そこで、マンガによってイメージの共有を図り、地に足が着いた議論ができるようにすることで、生きた知識を職場に持ち帰ってもらえるようにしています」(吉川教授)

 今回使用されたマンガ教材では、IT企業や調査会社、スーパー、塾など、さまざまな職場で実際に起こりうるケースが取り上げられている。言葉による説明は最小限にとどめられているので、参加者は想像力と注意力を研ぎ澄まして、状況や登場人物の心の動きを読み取らなければならない。

 「マンガには無数のヒントが埋め込まれています。そこから情報を読み取り、言語化する作業を通じて、主体的に考える力が養われ、実際の仕事にも応用できるようになるのです」

 この手法は、物語(ナラティブ)を語ることにより適切な行動を見出す「ナラティブアプローチ」をベースとしたものだ。

■「ナラティブアプローチ」とは?

ナラティブアプローチとは1990年に提唱された心理療法の手法の一つ。人が「現実」と信じているものは、「言葉」によってつくり出されている。したがって、言葉や語り方を変えれば、新たな現実をつくり出し、問題の克服につなげることができる。すなわち、ナラティブ(物語)を語ることで、自らがとるべき行動を発見していく手法である。

 

当日は入社2~5年目の若手社員35人が出席。参加者は八つのチームに分かれてグループワークを行った。チーム内で自己紹介や名刺交換をしたあと、昼休みを挟んで三つの演習を実施。チームごとにディスカッションやプレゼンテーション、ロールプレーなどが行われ、ワークショップは大いに盛り上がった。

 

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