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2011年、辛亥革命から100年を迎えた台湾。3月に起きた東日本大震災に寄せられた台湾からの義援金は200億円を超えると聞く。この驚異的な額に触発された台湾ファンも増加。日本のお隣であり、歴史・文化、美食や交流でも感動を禁じえないパートナーシップ豊かな「台湾の旅」へ誘おう。

感動の台湾2011
文化と美食と人情と

震災支援に感謝
深まる交流

台北駐日経済文化代表処
馮寄台(フォンチータイ)代表
 
台湾高雄市生まれ。小学・中学時代、外交官の父親とともに5年間東京で生活。大学は米国に留学し、1973年に外交部に入る。87年、ハーバード大学公共行政学修士を取得。2008年より駐日代表。

 訪れる日本人観光客は年間108万人余(2010年)。「近い、治安がよい」手頃な旅先として人気が高いのが台湾だ。今年9月、月間日本人旅行者数は過去最高の12万2908人を記録。前年同月比33・91%の増加が見られた。

 今年3月、東日本大震災が発生。台湾はいち早く救援物資の提供、救援隊と医療隊の派遣、義援金を申し出たことは記憶に新しい。

 「1999年、台湾中部で起きた921大地震の際、真っ先に救助隊を送り込んでくれたのが日本でした。各国から集まった義援金の80%以上も日本からのものでした。台湾人はそのことをよく覚えているのです」

 と語るのは、台北駐日経済文化代表処・馮寄台代表。

 東日本大震災当時を振り返り「まず、発電機の確保が急務と知り、台湾中から集めて日本へ送りました」と馮代表は明かす。

 台湾から寄せられた支援や義援金、人心に感動した日本の、特に若者層が震災後台湾を訪れており、訪問者数の拡大に寄与していると分析されている。

 「きっかけは“震災”という不幸な出来事ではありましたが、台湾と日本のパートナーシップは、より親密なものになったのです」(馮代表)

 先日、台湾において、高校生・大学生を対象に「国際観に関する調査」が行われた。「台湾に友好的な国は?」という質問に対し、56.1%が「日本」と回答したという。

 馮代表は「3回連続で日本は1位です。親しき隣人の証しでしょう。09年にはワーキングホリデー制度がスタートしました。日台間の若者の交流は、今後さらに活発化し、親交は確実に深まっていくでしょう」と語る。

日台の歴史に
触れる旅も

 台湾の中心都市・台北までは成田から飛行機で約3時間30分。昨秋は羽田~台北(松山線)も就航し、アクセスも充実した。そして、台湾といえば美食。高級中華からローカルグルメまで、バリエーション豊かな食に出合える。B級グルメファンは屋台のハシゴも楽しみたいものだ。

 名所・旧跡も数々あるが、世界4大博物館に数えられる「故宮博物院」は必見。68万点ものコレクションから常時6000点を展示している。台北近郊のレトロタウン「九份」も訪れてみたい。旧正月、台北郊外で行われる「平溪天燈祭り」(12年2月6日)の闇夜に舞うランタンの幻想的なシーンも見ものだ。

 日台の歴史を知る意味では、「台北の総統府(旧総督府)や行政院(旧台北市役所)など、日本の歴史的建築物を訪れて、日台のかかわりの深さを知っていただきたい」と馮代表。

 日本人にまつわるスポットもある。「八田與一記念公園は必ず訪れてほしいところです」(馮代表)。日本ではあまり知られていないが、八田與一は石川県出身の技師。1920年から10年かけて台湾・烏山頭ダムを建設し、不毛の地といわれた嘉南平野を台湾最大の穀倉地帯へと導いた貢献者として有名だ。11年5月にオープンした記念公園には、與一が暮らした木造家屋が再現されている。

 年配者にはノスタルジィーが、若者たちには発見が、そして新しい友情に触れられる台湾の旅。「ならではの魅力を堪能できることはもちろん、日本の文化や歴史が見える台湾は、日本の皆さんにとって、特別な旅になるに違いありません」(馮代表)

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