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経産省の調査報告によれば、B2C型の電子商取引(EC)の国内市場規模は2010年時点で7兆8000億円を超えた。さらにスマートフォンやタブレット端末の普及が追い風になり、モバイルによるEC利用の規模拡大への期待も高まっている。16年には現在のほぼ2倍に拡大するという予測もある今後のEC市場の堅調な規模拡大は、課金・決済手段の多様化にも支えられている。

決済手段の多様化が、
電子商取引の堅調な市場拡大を支える

 B2C型のECビジネスにおいて、今、急速に拡大しているのがオンラインで取引を完結させるスタイル。すぐに思い浮かぶのがインターネット上の物販サイトなどで、クレジットカードを使って決済するシーンだ。

 だが、EC市場が7兆円を超えた現在でも、オンライン決済の比率は5%程度の約3400億円。金銭の授受の大部分は、代金引換や振り込みで行われているのが実際だ。

 たとえば、インターネットへの進出が比較的早かった旅行予約サイト。ネットならではの比較機能といった利便性は進んでいても、決済の面では、つい最近までオンライン決済ができず、「支払いは現地で」といったサイトが多かった。あるいは、大手オンライン・ショッピングモールを見ても、まだまだクレジットカード未対応の出店者は少なくない。

 オンライン決済が低い水準にある背景には、セキュリティへの不安や、オンラインでの金銭取引への警戒感といった消費者側の要因と、価格が購買要因として重要なネット販売では、決済の手数料負担を回避したいという事業者側の要因が挙げられよう。

 しかし、ここへきて確実に環境は変わりつつある。一つには国内外を問わずインターネットやECを主事業としてきた企業が成長を遂げ、社会的信用を高めている事実。

オンライン決済市場規模予測

 もう一つは電子マネーの普及や、携帯電話を利用したECにおけるキャリア課金(通信キャリアによる電話代と合わせた請求)の支持拡大など、信頼性の高い便利な支払い方法が登場し、支払い手段の多様性が広がっていることだ。

 これら大きな潮流の変化に加え、高精細な大画面を備えたスマートフォンやタブレット端末が普及したことにより、事業者側も「決済手段の幅を広げることで、差別化を図る」という戦略的価値に、いよいよ本気で取り組み始めているようだ。

 予測データでも、モバイル端末でのオンライン決済は、EC市場の伸びを上回る水準で広がるとされる。EC市場の堅調な拡大は、課金・決済手段の多様性に支えられているのだ。

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