ソーシャルメディアの普及が著しい昨今、ソーシャルネットワーク内で商品やサービスの取り引きを行う「ソーシャルコマース」市場の成長が見込まれている。「ソーシャルコマース」はこれまでのネット取り引きとどこが違うのか、このほどFacebookでのソーシャルコマースツール「facebook commerce +」をリリースした小林 巧 イーシーフォー社長に聞いた。

米国で急成長のソーシャルコマース
マーケットは日本でも

──ソーシャルコマースへの関心が高まっていますが、現状はどうなのでしょう?

イーシーフォー株式会社
代表取締役社長
小林 巧(こばやしたくみ)氏

小林:アメリカでは、今後ソーシャルコマースの市場は5年以内に50億ドルから300億ドルと、6倍以上に成長すると見込まれており、特にユーザー数が桁違いに多い、Facebookを活用した市場が広がっていくと予想されています。私たちは、日本にもこの流れは間違いなく訪れると考えており、「モール出店」「独自ドメイン」の次に来るネット上の店舗になる可能性は高いはずです。

──Facebookを利用したショッピングサービスにはどんなものがありますか?

小林:現時点では大きく分けて三つあります。一つ目は、外部にEC(電子商取引)サイトを構築し、そこにFacebookのデータを表示するもの。

 二つ目は、Facebookページに商品情報を表示し、決済は外部のECサイトで行うタイプ。そして三つ目は、Facebook内ですべてての取り引きを完了させるモデルです。私たちの提供する「facebook commerce +」は、この三つ目のFacebook内ですべてが完了するシステムです。

──「facebook commerce +」はFacebook上で買い物が完了できるショップを開設できるサービスなのですね。

小林:「facebook commerce +」は、Facebookを利用した通販サイト構築サービスです。商品のデータさえあれば簡単に始めることができるのが特徴です。