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「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

今や2組に1組のカップルが「ナシ婚」のなぜ
古き良き“涙の結婚式”を若者たちが捨てた理由

宮崎智之 [フリーライター]
【第29回】 2012年4月23日
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懐が寒いこの時代、結婚式も簡略化
今や2組に1組が「ナシ婚」の現状

 4月も終盤を迎え、ある“郵便物”の到着に肝を冷やしている人も少なくないだろう。その“郵便物”とは、「ジューンブライド」の6月に挙行される結婚式の招待状だ。

 リクルートが運営する「ブライダル総研」の調査によると、11.7%の女性が結婚するまでに10回以上、挙式、披露宴・披露パーティーに出席した経験があると回答。さらにこの割合は、30歳以上では26.5%に上昇し、およそ4人に1人が自分以外の人の結婚式に10回以上も参加している計算になる。

 相手が全て友人や同僚だとして、ご祝儀を1回3万円出すと計算しても30万円以上。その他、諸々の経費を計算に入れれば、かなりの出費となることがうかがえよう。

 「ご祝儀は自分が結婚するときに返ってくる」とも考えられるが、この不況の折、寒い懐事情を考えると、当面の「結婚式参加資金」を確保するだけでも一苦労だ。ましてや、自分が本当に結婚するかどうか、先行きが不透明な人だって多いのである。

 しかし、そんな時代背景に対応してか、新しいトレンドが出てきている。結婚式場選びの口コミサイト「みんなのウェディング」の調査によると、挙式・披露宴を行なわない「ナシ婚」と呼ばれる現象が拡大しているというのだ。今回は、同調査や周辺取材を参考などにし、不況時代の結婚式事情について見ていこう。

 実際に、「ナシ婚」はどこまで進行してしいるのだろうか。厚生労働省の調査によると、2011年には67万組の夫婦が結婚したが、経済産業省による2005年調査を見てみると、約35万件しか結婚式を挙げていないことがわかる。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

日本は「結婚受難」の時代に突入した。街やオフィスには、「出会いがない」と焦る独身者や「結婚に疲れ果てた」と嘆く既婚者が溢れている。一昔前の日本人なら誰しも得られた「結婚」という当たり前の幸せを、得ることができない。夢や希望を失った「ロス婚」(ロスコン)な人々が増殖する背景には、いったい何があるのか? 婚活や結婚生活に悩みを抱える人々の姿を通じて、「日本人の結婚」をいま一度問い直してみよう。

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