フィリピンの小学校に校舎を寄付する

 フィリピンのサマールノース州のヒパラヤン村というところに「ヒパラヤンエレメンタリースクール」という小学校があるのですが、台風で校舎が壊れてしまい、新たな校舎を必要としているという話を聞き、そこへ寄付することにしたのです。

 ただし、小学校の校舎を新設するほどには、お金が足りませんでした。

 そこで、フィリピンの小学校に寄付することを目的にしたパーティーを別途、開催することにしました。バーに来たお客様のメールアドレスは顧客名簿として管理していたので、彼ら全員にメールしたのです。

 パーティーの会費は、1万円。

 このうち5000円は小学校の校舎新設のお金に充てる寄付である、ということにさせてもらい、その代わり、パーティーに参加してくれた人全員の名前を小学校の壁に刻むことを、約束しました。

 すると、400人ぐらいのお客様が賛同してパーティーに来てくれたのです。

 加えて、「予定がつかなくてパーティーには参加できないけど、パーティー代払うから壁に名前刻んで」という、パーティー代1万円をそのまま寄付に回せるありがたい申し出が、なんと100人近くからきたのです。

 校舎が作れる資金状況になったので、どうせなら校舎だけではなく滑り台などの遊具もプレゼントしよう、と欲張ることにしました。

 パーティー当日、教室の名称をネーミング・ライツ(命名権)というカタチでオークションすることにしたのです。結果、滑り台、シーソー、ブランコ、雲梯(うんてい)をプレゼントすることができました。

 こうして、新しい校舎での「ヒパラヤンエレメンタリースクール」が開校したのです。