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自らの足元を見据えた
組織の体質改善が重要

 目まぐるしく変わる経営環境、グローバル競争の激化など、日本企業は現在、今までに経験したことのない新たな状況に直面している。国内に目を向ければ、人口減少に伴う国内市場の縮小が顕在化しつつあり、海外展開を目指す「グローバル化への対応」は、多くの企業の最重要課題となっている(図)。

 もちろん、ここでいう「グローバル化」は、単に賃金の安い海外で生産を行うというだけにはとどまらない。中産階級が急拡大している新興国や、さらには欧米の成熟市場に対しても、自社の製品・サービスをいかに展開していくかが求められている。そこで重要になってくるのが、やはり「人と組織」の問題。

 グローバル人材の育成は待ったなしの状況であり、世界情勢の変化に即応できる柔軟な組織の構築は勝敗のカギを握る。

硬直化した組織
対立を避ける職場

 しかし一方で、この「人と組織」の問題は、企業にとって永遠の課題ともいえるものであり、グローバル化は、変革を促す一つのきっかけにすぎないという見方もできる。“失われた20年”で活力をなくし、硬直化してしまった「人と組織」を生まれ変わらせなければ、グローバル競争で勝ち抜くことは難しい。

 実際、組織の活性化に取り組んでいる企業は多いと思われるが、日本能率協会が2012年に発表した「企業の組織力・活性化に関する実態調査」によると、「組織力向上対策に取り組んでいるが、まだ具体的成果が出ているとは言えない」と答えた企業が8割近くにも上ったという。同協会では、他の質問項目への回答内容も踏まえた上で、組織力向上を妨げる要因として、「先例をよりどころとする風土が組織の硬直化を招いている」と分析し、職場が「チャレンジや対立を避け、創造性が生まれにく」くなっているとも指摘している。

 グローバル展開はもちろん喫緊の課題だが、「人と組織」の問題を放置したままでは、結局小手先だけの対応に終わり、失敗の可能性が高まるばかり。じっくりと足元を見据えて、まずは組織の体質を改善することが重要ではないだろうか。


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