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 【第4回】インターンシップ最前線 囲い込みからつながりへ

【第4回】インターンシップ最前線 囲い込みからつながりへ
フリークアウト、三井住友海上、VOYAGE

著者・コラム紹介
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学生が企業に対して“つながり”を感じるインターンシップに注目が集まっている。企業は自らが学生にとっての成長の場になり得ることを証明し、学生は自己実現のステージとしての企業風土を理解する。その場限りの関係ではなく、企業と学生が互いのつながりを深めようとするインターンシップの新しい波を、3社の取り組みから考える。

「厳しさ」を通して学生とつながる

 インターネット広告取引のプラットフォーム事業などを手掛け、急成長を続けているフリークアウトは、サマージョブ、ウィンタージョブ、スプリングジョブと名づけられたインターンシッププログラムを年に3回実施している。1回の応募者は、実に2000人を超えるという。

フリークアウト
取締役COO 佐藤裕介氏

 同社取締役COOの佐藤裕介氏は、プログラムの内容を次のように説明する。

 「まず、マーケティングや広告テクノロジーの構造を勉強してもらい、そのうえで、私たちの事業モデルを理解してもらいます。その後、クライアント企業の構造を分析するためのレクチャーやケーススタディを行い、3人一組のチームで実際の企業モデルを分析してもらいます。各チームには、メンター役の社員がついて、適宜アドバイスを行うようにしています」

 インターンシップは採用と直結しており、この一連のプログラムによって、「知的な体力」(佐藤氏)をつけた学生の中から、最終的な採用者が選ばれることとなる。

 フリークアウトのインターンシッププログラムのコンセプトは、主に2点に要約される。一つは、企業と学生の相互理解を実現することだ。

 「私たちの理念や事業の仕組みを学生の皆さんに理解してもらい、一方、私たちは書類や面接からはつかむことのできない学生の姿を知る。それが、一つの重要なコンセプトです。とりわけ、負荷の高い作業に取り組む中で、学生の皆さんがどういう行動を取るかに私たちは注目しています」

 もう一つのコンセプトは、「採用マーケットにおけるブランディング」だ。

 「プログラムを通じて、私たちの事業の価値を実感してくれた学生の多くは、後輩や同級生にその価値を伝えてくれるはずです。それが、すなわちフリークアウトのブランディングとなる。そう私たちは考えています」

 1回のプログラムは3日間と比較的短いが、その中で「圧倒的に自分が変わった」と学生に感じてもらうことが重要であると佐藤氏は言う。

 「私たちが提供するプログラムは非常に難易度が高く、学生を単純に喜ばせるような要素は一切ないと言っていいと思います。しかし、そのプログラムをこなすことで、知識を得ることができるし、新たな考え方や行動の仕方を学ぶことができます。それは、確実に学生の成長につながるはずです」(佐藤氏)

 これまで、プログラム体験後に、内容に対してネガティブな反応を示した学生はほとんどいなかったという。まさしく、一人ひとりの学生が「厳しさ」の中から何かをつかみ取っているということなのだろう。佐藤氏は話す。

 「インパクトの強いインターンシッププログラムを提供することが、私たちが一貫して目指していることです。インパクトには、プラスの要素もマイナスの要素も含まれます。そのすべてを受け止められるような人材を私たちは求めています」

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[制作/ダイヤモンド社クロスメディア事業局]

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