本格的チャンピオンコースを中核に、馬主クラブや農園や子供が遊べる森を付設した複合的なゴルフ場が誕生する。そこは、メンバーの家族が各種のアクティビィティを通じてソサエティを形成する場。真の「カントリークラブ」である。手掛けるは、超一流プロゴルファーにして名設計家、ジャック・ニクラス氏。“帝王”の造った理想郷とは──。

「東京クラシッククラブはゴルフを楽しむだけの場所ではありません。確かに付属するゴルフコースは私が設計しました。けれども、乗馬、森の中でのハイキング、クラブ内のダイニングでの仲間との語らいなど、ファミリーや友人たちと愉しみを共有することができる真の意味でのカントリークラブです。ただのゴルフ場ではないのです」

 ジャック・ニクラスはこう切り出した。彼は史上最高のゴルファーと称えられ、アメリカでは「ゴールデンベア」、日本では「帝王」とも呼ばれている。また、ジャックはゴルフ場の設計家としても知られており、日本だけで24のコース、世界でも多くの名コースを手掛けている。

 そんな彼が「真のカントリークラブを作るのならば」と、自ら設計を名乗り出たのが千葉県千葉市に開発中の東京クラシッククラブだ。

3つのアクティビティが
ゴルフコースに併設

 開場は2016年春。都心から車で約50分、電車ならば最寄りの誉田駅経由で現地まで約1時間という至近の場所。

 何よりも特徴はゴルフコースだ。18ホール、全長7220ヤードの本格的チャンピオンコースで、景観の美しさと戦略性の高さを兼ね備えている。そして、同クラブにはゴルフコースの他に3つの施設が併設されている。

東京クラシッククラブには、さまざまなアクティビティが併設する

●馬主クラブ
 引退したサラブレッドが暮らす厩舎および放牧場が設けてある。来場者は馬に乗って森のなかの道を巡るホーストレッキングの他、馬と触れ合い、世話をすることもできる。ホーストレッキングコースは日本初となるゴルフ場内外にあり、プレーしている仲間を見ながら馬に乗ることもできる。そんなことができるメンバーシップクラブは日本ではここだけだ。

●クラインガルテン
 敷地のなかに設けられた有機野菜、無農薬野菜を育てる農園のこと。有機肥料にはサラブレッドの馬糞および余った野菜くずなどを発酵させて作った完熟堆肥を使用する。収穫した野菜はクラブのレストランの食材、となるばかりでなく、来場者が買って帰ることも可能だ。

●教育の森
 敷地内にある豊かな森ではさまざまなアクティビティができる。木登り、ツリーハウス作り、ハイキング、マウンテンバイク、クライミング…。季節に応じて、子ども向けサマーキャンプ、昆虫採集イベント、工作教室、陶芸教室などが開催される。