ファクトリー・オートメーション(FA)分野でのPCベースの自動制御システムで、世界をリードする企業である独Beckhoff Automation社。その日本法人であるベッコフオートメーション(以下・ベッコフ)が、スタートアップの時期から事業を成長軌道に乗せることができた背景には、どんな秘密があるのか。

ベッコフオートメーション
代表取締役社長 川野俊充 氏

 ドイツで1980年に創業したBeckhoff Automation社は、FA関連の制御機器の開発と販売を行う企業だ。2003年には、世界最速の産業用リアルタイム通信規格である「EtherCAT」を開発してオープン化、一躍世界のものづくり関係者の注目を集める存在となった。

 現在は世界34ヵ国で事業を展開。年商は700億円に達している。日本法人のベッコフは、2011年3月14日に社員数わずか3名で事務所を開設。以来売り上げは順調に伸びており、2013~14年度にかけては前年比300%という高成長を達成している。

技術力の高さだけで
成長を続けるのは難しい

 そんなベッコフの成長を支えているのは、優れた技術力だけではない。ベッコフでは、ドイツ本社や海外の現地法人の経営経験から独自の経営指標が存在し、その活用による効果が大きいという。しかしベッコフの日本法人の規模では、専任のシステム担当者を置く余裕はなく、従来からあるERP(Enterprise Resource Planning)など高額な経営管理システムを導入することも容易ではない。「そうした課題に応えてくれたのが、クラウド型の経営基盤(プラットフォーム)『NetSuite』(ネットスイート)でした」(川野社長)。

 クラウドの登場で、世界基準のITアプリケーションも低コスト、短期間で導入できるようになった。だが、企業経営者の腰は重い。いまや中小企業のIT化が遅れる原因は、コストよりも経営者のメンタル・バリアの方が大きいと川野社長は語る。要は食わず嫌いをやめれば、導入は進んでいくはずだ。

 ベッコフはなぜ、ネットスイートを経営プラットフォームに選択したのか。下記からダウンロードできる資料では、その理由とともに、川野社長が考える成長企業のIT投資、中小企業の成長を支える経営基盤のあり方を解説している。中小企業経営者にとって、刺激的かつ示唆に満ちた提言だ。

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