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知財ソリューション

大切なのは「知を活かす知」。
日本に必要なのはこの本質をわきまえた「軍師」

著者・コラム紹介
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知財ソリューション

知的財産の価値が企業のみならず、国の発展に大きく関与することは前世紀末から言われ続けてきた。だが、欧米など知財先進国との格差はいっこうに縮まっていない。背景には「知財」そのものよりも、これを「活用」する仕組みの不備があるという。はたして、真の問題点は何なのか。知財マネジメント研究の第一人者である妹尾堅一郎氏に聞いた。

国際競争モデルは
インプルーブメントからイノベーションへ

 製品やサービスにダイレクトにかかわってくる技術や知識。これらをシンプルに「知」と呼ぶのならば、「その知を活かす知・使い切る知」が日本には決定的に欠けていると妹尾堅一郎氏は言う。

 欧米先進国はこの一点において強烈なアドバンテージを有しており、東アジアのライバル国や新興国の間でも、「知を活かす知」が浸透し始めている、と。

 「『知財ソリューション』『知財マネジメント』という言葉を『特許を取得し、その価値を向上させること』だと考えているとしたら、それは間違いです。残念なことにこうした特許至上主義、すなわちプロパテント発想の人がいまだ日本には多い。しかし、世界はとっくにプロイノベーションの時代を迎えているのです」

 妹尾氏は国際競争モデルが、「インプルーブメント・モデル」から「イノベーション・モデル」へと変容したことが、知財活用にも大きく影響したのだと説く。20世紀までのビジネスは、既存の技術や製品や知識自体を磨けば競争に勝てる時代だった。日本が急成長したのも、インプルーブメント=「改善・練磨」が得意だったからだというのだ。

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著者プロフィル

妹尾堅一郎 [東京大学特任教授、特定非営利活動法人産学連携推進機構 理事長]

慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルムを経て、英国国立ランカスター大学にて情報経営学博士課程修了。1992年帰国後、産能大学、慶應義塾大学などで教鞭を執り2002年東京大学へ。先端科学技術研究センター特任教授などを経て、2008年より現職。


妹尾堅一郎 [東京大学特任教授、特定非営利活動法人産学連携推進機構 理事長]

慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルムを経て、英国国立ランカスター大学にて情報経営学博士課程修了。1992年帰国後、産能大学、慶應義塾大学などで教鞭を執り2002年東京大学へ。先端科学技術研究センター特任教授などを経て、2008年より現職。


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