さらに、世界中の投資家がその行方を見守っている今年最大のリスクオフ・イベントが、米国の利上げだ。米国の政策金利が引き上げられれば、財政基盤の弱い新興国などから米国へとマネーの大逆流を引き起こすことが予想される。

 また、前述の通り、落ち着きを取り戻したかに見える中国とギリシャでも、危機のマグマはたまり続けており、混乱が再燃するリスクは高い。

 こうした危機が同時発生して、投資家心理の急激な悪化を招き、金融市場を揺るがす、大規模なリスクオフの“共震”が起きる。そうした暴発リスクは確実に高まっており、本当の危機はむしろ、始まったばかりといえる。