ゲーム会社プロジェクトでの大失敗
1993年の春、MBA(INSEAD)留学帰りの私の復帰第一戦は、某ゲーム機メーカーでのものでした。
プロジェクト自体はうまくいきましたが、私自身の評価は惨憺たるもの。「お前『も』一年遊んでボケたな」と当時の上司に言われたのをよく覚えています(ちなみに彼『も』MBA出)。
私の担当テーマは「100万本ソフトのつくり方」でした。音楽CDもそうですが、伊達や酔狂で100万本以上売れるテレビゲームソフトはつくれません。ではどんな開発体制・プロセスを持てばいいのでしょう。その答えを出さなくてはいけなかったのですが、今考えても難しいテーマではありました。
最終的には「目利きによる早期絞り込み」みたいな答えを出して、そのためのステップやら具体的な仕組みの提案をしましたが、「大ヒット商品をつくる!」という壮大なテーマにしては、とってもイマイチな答えでした。
29歳、実質経験5年の中堅戦略コンサルタントは、何に失敗したのでしょうか。