「神様・人・モノが味方になる習慣」とは?享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは?「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります

現象が「ゼロ」なら、
「プラス」にとらえた方が、人生は楽しい

 

「不満・愚痴・悪口」を言い続けると、人はどうなるのか?

「寒いので暖房を強めてくれませんか」と言うのは、コミュニケーションとしての言葉ですが、朝起きて、「あぁ、寒い」と言うのは、じつは、「天気の悪口」です。

「今日は天気が悪いわね」
「寒いね」
「暑いね」

といった言葉は、「客観的事実を述べただけだ」と考えることもできますが、本当にそうでしょうか。

「天気によいも悪いもなく、そう思う心があるだけ」というのが、客観的事実です。

 すばらしい風景すら、じつは何も理由なく存在している「ゼロ(中立)」の現象にすぎません。

 雨が降って嫌な気分になるのも、晴れた日に清々しい気分になるのも、「そう思う心がある」だけ。

「雨が降った」「晴れた」という現象に対して、「私」が、「プラス(よい)」や「マイナス(悪い)」の評価をしているにすぎません。

 私は、たくさんの方から人生相談を受けますが、現象はすべて「ゼロ」であり、「『そう思う心があるだけ』という見方をすると、ラクですよ」とお伝えしています。

 私も、若いころは、「人間は、喜怒哀楽の感情があり、煩悩を持ち、弱く不完全な存在なのだから、気に入らないことがあったら、愚痴や文句を言うのは自然だ」と考えていました。

 けれど「現象はすべてゼロ」であることに気がついてからは、「私のまわりで起きることは、すべて私がそう思う心があるだけ」という考え方に変わりました。

 天気の悪口は、天に向かって「あなたのやっていることは気に入りません」と「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を投げかけていることと同じかもしれません。

「ゼロ」の現象をわざわざ「マイナス」にとらえ直しているだけです。

現象が「ゼロ」なら、「プラス」にとらえた方が、人生は楽しいと思います。