あなたは「英語が話せる日本人」ですか?それとも「英語が話せない日本人」でしょうか?では後者の人に質問です。もし、たった3語の英語だけで、誰でも英語が話せるようになったとしたら……?「英語が話せない日本人」代表の筆者が、書籍『会話もメールも英語は3語で伝わります』から、そのエッセンスをご紹介します。(文/山本奈緒子)
「日本人英語」は
かえって難しい!?
「英語が話せない日本人」ということが言われるようになって久しい。書籍『会話もメールも 英語は3語で伝わります』はその原因をシンプルに指摘し、今ある知識で話せるようになるヒントを掲載している。
実は私自身、「英語を話せない日本人」の代表だと痛感している一人だ。
私は姉がアメリカ人と結婚しており、アメリカ人の甥が誕生し、そのかわいさにアメリカに頻繁に通うようになってもう11年がたつ。そういった環境ゆえ日常の英会話に触れることが多くなったのだが……、これが驚くほど学校で習ったことのない言い回しばかりなのだ!
1500円+税 ダイヤモンド社刊
あるとき私は、まだ5歳だったときの甥っ子と動物園に行った。
そこでランチにピザを注文したのだが、「これから焼くので時間がかかる」とは言われたものの、全然出来上がる気配がない。忘れられているのではないだろうか。聞きたい。だがどう聞いたらいいのか分からない。
Has the pizza been baked……という感じだろうか?
それともI think you forget……いや、you have forgotだろうか?
などとグルグル考えてしまった。
そこで情けないことに私は、5歳の甥に「ピザできた?って聞いて」とお願いしてしまったのである。すると甥っ子が言ったのは次のひと言だった。
「Is the pizza ready?」
これだけ。まさにこの本に書かれている通りの3語だった。
意外にも、「こういうとき、こういう言い方をするのか!」という3語にはしょっちゅう遭遇した。私の言った言葉に傷ついたらしいときの「You hurt my heart」、甥っ子たちが遊びのルールを理解したときに言う「I got it」、どうやら答えるのが面倒くさいときの「I have no idea」等々。
こういった英語をたくさん耳にするようになって、自分がなぜ英語が話せないのか、何となく分かるような気がしてきた。
が、それが具体的にどういう原因なのかまでは掴めずにいた。そのモヤモヤが本書のメソッドを知ってスッと晴れ、「そういうことだったのか!」と気づいたのだ。