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気になるあの本を読んでみた!ベストセラー目のつけどころ
【第28回】 2017年2月6日
著者・コラム紹介バックナンバー

ヤフーが次世代リーダー育成のために実践する
1日5分の「メンタル強化」トレーニングとは

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2017年、もっとも注目されるであろうキーワード「マインドフルネス」。欧米では数年前より有名企業がこぞって導入し、「最高の休息法」として一大ブームとなった。日本でも、昨年から続々と有名企業が積極的に取り入れ、ストレス軽減、パフォーマンス向上などの成果を上げている。なぜ今、マインドフルネスがここまで盛り上がりを見せてるのか、その効果とは?

ビジネス界、スポーツ界、ショービズ界・・・
有名人たちがこぞって取り組むマインドフルネス

 昨年、NHKスペシャルや「サイエンスZERO」で取り上げられたことから話題となり、一躍メジャー感が出てきた「マインドフルネス」。
アメリカではすでに、Googleやアップル、ゴールドマンサックス、エトナ等世界的に有名な企業が率先して社員セミナーに導入し、パフォーマンスの向上、ストレスの軽減などに驚きの成果を上げている。

 また、日本でも2015年に発売され大ヒットした著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館刊)で、テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが、「私にとっては肉体的なトレーニングと同じくらい大切なもの」とマインドフルネスのことを紹介したり、リオオリンピックなどで歴代最多23個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス、バスケットボール界の神様と呼ばれるマイケル・ジョーダン、さらには、ハリウッド女優のエマ・ワトソンまで、スポーツ界からショービズ界、ビジネス界まで名立たる人たちがマインドフルネスでパフォーマンスが上がったと公言しているのだ。

 とはいえ、日本ではまだ「そもそも、マインドフルネスって何?」という人もいるだろう。

 マインドフルネスとは、ひとことで言うなら、「瞑想などを通じた脳の休息法の総称」

 そのルーツは日本で古くから親しまれている仏教の「瞑想」にも通じており、それが欧米で「科学的根拠」という付加価値がついて、日本に逆輸入。昨年あたりから日本でも有名企業が続々とマインドフルネスを取り入れ、成果を実証している。

今、リーダーに必要なのは「マインドの鍛え方」

 昨年6月から次世代リーダー育成のプログラム「Yahoo!アカデミア」の一環でマインドフルネスを実践(同社では「メタ認知トレーニング」と名称)しているYahoo!JAPANでは、参加者から「開始前より明らかにスッキリした感じがする」「1日の生産性が高まる」「周囲から迅速な判断や合理的な判断ができているとフィードバックを受けた」等の感想が寄せられ、「集中力」「リラックス」「ストレス」「コンディション」すべての項目で、実践前より改善の数字が見られたのだという。

 本プログラムの担当である伊藤羊一本部長は「『Yahoo!アカデミア』では、現場で成果を出すためには、スキルとマインドを鍛えることこそが重要だと考えています。そのために各界のリーダーをお招きして講演やセミナーを開催したり、合宿を行ったりといろいろな取り組みをしているのですが、そのときはよくても2、3日経つと忘れてしまう人と、きちんと身についている人がいる。なぜ、その違いが出るのかを観察すると、後者の人たちは『常にコンディションを整えること』と『自身を振り返ること』ができていることに気づきました。この二つが自然にできている人は、より集中力を持って、講演に臨んだり、合宿に臨んだりできています。結果、できていない人よりも気づきが大きい。つまりマインドを鍛えるためには、その鍛え方自体を鍛えなければいけないということがわかりました」

 同社では、1月から第3期のプログラムがスタート。参加希望者は回を追うごとに増えているという。

「欧米の人たちは合理的な性質の方が多く、必要ならやる、必要じゃなかったらやらないとはっきりしている。いたってシンプルです。そのアメリカでマインドフルネスがここまで取り入れられているのというのは、結果が出ているから。これはマインドフルネスに限ったことではありませんが、日々のコンディションを整える習慣は、ストレス社会に生きる現代のビジネスパーソンにとっての義務ともいえます。自分の心と体を鍛える習慣をスキルとして身につけることで、忙しい中でも自分自身を見失わずにいられるんだと思います」

 ほかにも、朝活やセミナーでマインドフルネスを行っているクレディセゾンや、資生堂のスキンケアブランド「専科」でも洗顔とスキンケアタイムにマインドフルネスを取り入れることを提唱するなど、多彩な業界で次々とマインドフルネスの導入が始まっている。

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