『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

人は失敗を通じてしか学ばない

 アドラー心理学における教育では「結末を体験させる」ことを重視しています。もしも子供が片付けをしようとしない場合であれば、叱ったり脅したりして無理矢理片付けさせても、子供は片付けを覚えないでしょう。そうではなく、叱らずに放っておく方が効果的です。子供は片付けなかったことにより、自分がほしいおもちゃを探すことに苦労するでしょう。そして、片付けておく方がはるかに探すのがラクであることを学習するのです。

 しかし、おもちゃを出しっ放しにしておくことは、大人にとってもストレスにつながります。そんな時は、大きな箱を一つ用意し、子供が散らかしたおもちゃや洋服を片っ端から箱に投げ入れておけばいいのです。これにより、床の上はスッキリし、大人のストレスはなくなるでしょう。そして、ごちゃごちゃなまま箱に入れられたおもちゃを探すのに子供は苦労し、そこから片付けの重要性を学ぶことでしょう。

 この「結末を体験させる」という手法は子供の教育に限らず、大人にも当てはまる法則です。人は失敗から学びます。ですから、リスクがあることもどんどん任せることが大切です。一度や二度の失敗を恐れて何もさせないよりも、わざと失敗させるくらいの気持ちが重要です。できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになる。  アドラーの教えは大人に対する教育にも通用するのです。

アルフレッド・アドラー Alfred Adler(1870年-1937年)
オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイト、ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。個人心理学(アドラー心理学)を創始し、『7つの習慣』のコヴィー博士、カーネギーらに影響を与えた。「自己啓発」の源流である。

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