プレゼン、会議、打ち合わせに効果抜群! 仕事に効く「図の使い方」。
企業研修、ワークショップの実績多数! ニューズピックスのクリエイティブ統括者であり、どんなものでも「図」にする図解オタクの櫻田氏の新刊、『図で考える。シンプルになる。』が発売!
発売4日で重版も決まり、話題になっている。

WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼に加え、コンサルティングファームや広告代理店で「図解思考」「デザイン×図解」などのテーマで研修をこなす本格派は何を語るのか。その秘伝の秘を、本連載ではあますところなくお伝えします。(構成:中村明博)

「この人、面白い!」と思ってもらえる!<br />図を使った自己紹介、3つのメリット
「この人、面白い!」と思ってもらえる!<br />図を使った自己紹介、3つのメリット櫻田潤(さくらだ・じゅん)
ニューズピックスインフォグラフィックエディター。仕事に必要な知識を身につける過程で、「モノゴトを深く理解したい」という欲求を持つようになり、そこから本やテレビ番組の要約を「1枚の図」にまとめる習慣が生まれる。作り上げた図を、自分の個人サイト「ビジュアルシンキング」にアップしたところ、従来の図解にデザインの考え方を反映させた手法が話題になる。

自己紹介を
「図」で考えてみよう

 僕は自己紹介が苦手でした。

 でも今は自分の個人サイトや、仕事で作った図などを見せて、何者であるかを語れるようになってきました。

 ただ昔は、そうした成果物がなかったため苦労しました。そんなときに編み出したのが、図を使った自己紹介です。

「今携わっている仕事は何か」「今後やりたいのはどんなことか」などの図をあらかじめ用意し、それを見せながら自分がどんな人間かを話します。メリットは3つあります。

(1)己を知ることができる
 いきなり自分のことを話そうとすると、とりとめもない話をしてしまいがちです。それは自分への理解が足りないからだと気づきました。この原則に従い、図解を通じて自分への理解を深めた結果、話す内容の軸ができました。

(2)頼りになる相棒ができる
 自分への理解が深まった状態でも、いざ話そうと思うと、緊張で内容を忘れてしまったり、話す順番を間違えてしまったりすることがあります。でも図があれば、それに沿って話ができます。

(3)覚えてもらえる
 図を使った自己紹介は記憶に残ります。紙とペンさえあればいいので、いつでもできます。ホワイトボードがある場であれば、その場で図を書きながら話をすると、より印象に残ります。

 箇条書きではなく、自己紹介を図で考えてみてください。新しい発見がきっとあります。