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金融市場異論百出

ゼロ金利は14年末まで続かない
FRB金利予想の「正しい見方」

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2012年2月8日
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 FRBは1月25日、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の先行きの予想を公開した。声明文では「経済環境は異例に低いFF金利の水準が、少なくとも2014年遅くまで続くことを保証するだろう」と説明された。

 その文章を受けて、多くのマスメディアは「14年末まで現行のゼロ金利政策(0~0.25%)を続ける」と報じた。しかし、FRBはじつはそうは言っていない。

 FOMCに参加している17人(理事5人、地区連銀総裁12人)のうち、「14年末時点でゼロ金利は解除されている」と予想したメンバーは11人、全体の約3分の2もいた。しかも14年末までに複数回の利上げを予想した人は9人だ。17人の予想金利の加重平均は、13年末で0.56%、14年末で1.12%。それなのになぜFRBは声明文に「異例に低いFF金利の水準が、少なくとも14年遅くまで続く」と書いたのだろうか?

 じつは、「異例に低いFF金利の水準」とはゼロ金利のことではない。バーナンキ議長は記者会見で、「14年末のFF金利を11人の参加者は1%未満、他の6人は1%以上と予想している。実際のところ、それらの判断が本日の声明文に反映された」と述べていた。1%未満が11人もいるので、おおよそ「異例の低金利」と言ってよいでしょう、と説明していた。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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