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医師が教える!気になるあの病気の意外な真実 阿保義久

膵臓がん早期発見の可能性も、医師が勧める「負担の少ない検査」とは

阿保義久 [北青山Dクリニック院長]
【第3回】

>>(上)より続く

膵臓がんの検査膵臓がんは腹部エコー検査でも早期発見できることがあります Photo:PIXTA

膵臓がん危険因子の一つ
「IPMN」を見逃さない

 膵臓がんの危険因子としては、加齢・喫煙・糖尿病・慢性膵炎・肥満などが挙げられる。また、家族内に膵臓がんの方がいるとその発症リスクは高くなる。例えば、親子・兄弟姉妹に2人以上の膵臓がんがいる人のリスクは6.4倍、3人では32倍だ。これらの要因がある人は、膵臓がんのスクリーニング検査を特に意識して受けるべきだろう。

 膵臓がんのスクリーニング検査として有意義なのは、腹部エコー検査、CT検査、MRI検査などだ。膵臓がんは、胃の裏側、体の奥深い所に位置するために発見が遅れることが多い。しかし、腹部エコー検査で膵臓周辺臓器の変化がきっかけで早期の膵臓がんが発見されることもある。

 実際に、腹部不快感がある方をエコー検査した際に、膵臓に明らかな異常を認めなかったものの十二指腸の内径拡張や蠕動異常が指摘されたためにMRI検査を追加したところ、膵臓の尾部に切除可能な直径2cm程度のがんを発見したことがある。エコー検査やMRI検査は放射線被爆がないので、定期検査やスクリーニング検査として実施しやすい。

 特に、MRI検査ではMRCPと呼ばれる膵管や胆管の状態を描出できる特殊検査を同時に行うことができる。膵臓がんの多くは、そのもの自体は画像検査でなかなか捉えにくい。膵管という膵臓の内部を走る構造物の拡張や不整所見が、膵臓がんの発見契機になることが多い。ただし、膵管の変化はエコーやCTなど他の検査で評価しにくい場合がある。

 一方、MRCP検査は膵管を明瞭に描出することができる。そして、MRCP検査でしばしば「IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)」が発見されることがある。これは、膵管に接してできる袋状の変化のことを言う。

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阿保義久 Yoshihisa Abo [北青山Dクリニック院長]

東京大学医学部卒業。2000年に北青山Dクリニックを設立し、外科医としてのスキル を生かして日帰り手術を発案したほか、病気を作らない予防医療、治癒が可能な段階で早期発見するための人間ドック、生活の質を高めるアンチエイジング療法、進行がんに対する革新的治療-がん遺伝子治療 まで、質の高い医療サービスの提供に励んでいる。 著書に『アンチ・エイジング革命(講談社)』、『下肢静脈瘤が消えていく食事(マキノ出版)』、『尊厳あるがん治療(医学舎)』などがある。


医師が教える!気になるあの病気の意外な真実 阿保義久

がん、心筋梗塞、脳卒中など、最悪の場合に死に至る「気になる病気」。しかし、その実態を知らない人も多いのではないでしょうか。この連載では、青山Dクリニックの阿保義久医師が、気になるあの病気の意外な真実について、詳しくわかりやすく解説します。

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