ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
株式市場透視眼鏡

ヘッジファンドの売り出る5月
今年も円高・株安のリスクは大

藤戸則弘(三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア投資ストラテジスト)
2012年5月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 ウォールストリートの相場格言で、「Sell in May And Go Away」(5月に売ってどこかへ行け)は有名である。しかしここ数年は、日本の相場にこそ、この格言が生きているように思える。特に、2000年、06年、10年はこの典型である。日経平均株価は、いずれも4月に高値をマークし、5月に急落してトレンド転換を余儀なくされている。

 高値からの下落率は、2000年がITバブルの崩壊もあって23.2%、06年19.0%、10年16.8%と大きい。グラフが煩雑になるので割愛したが、実は04年も13.6%、05年も9.5%と、同様な軌跡をたどっている。

 「4月高値・5月転換の月」となる要因は何か。まず、需給要因では、国内機関投資家の決算対策売りが3月中に終了し、4月新年度入りとともに、積極的な売り手が消えることが挙げられる。したがって、外国人投資家の積極姿勢が継続すれば、自然に株価に上昇圧力が強まる。

 その高値形成後、4月中はもちあい相場となるケースが多いが、5月に相場は急転換する。最大の要因は、日本株の買い主体である外国人投資家が、スタンスを変更することが多いためだ。

 ヘッジファンドの多くは、11月本決算・5月中間決算を採用している。5月は、半期決算をにらんで、積み上げたポジション(取引残高)のアンワインド(巻き戻し)を行う時期なのだ。そして、彼らはポートフォリオを修正・再構築し、下期の相場に備える。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


株式市場透視眼鏡

株式投資家に向け、具体的な銘柄選びの方法と銘柄名、株価の動向見通しなどを分析・予測。現役トレーダーが執筆。定量的なデータを駆使し株式投資に役立つ情報満載。

「株式市場透視眼鏡」

⇒バックナンバー一覧