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金融市場異論百出

驚きの英中銀次期トップ人事
英国の「海外人材登用」に学ぶ

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2012年12月25日
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 英政府は従来の寛容だった移民政策に見直しを加えている。特に非EUの外国人に対しては就労ビザの発行が厳しくなっている。企業が非EUの外国人を採用する際は、EU内の人に公募をかけ、そこで応募してきた人より採用予定の非EUの人のほうが必要である理由を説明しなければならない。

 英国には、低賃金、低スキルの人々だけでなく、優秀な人材も海外から続々とやって来る。英国人と他のEUの人材を差別して採用することは難しい。このため、英国人の雇用を確保するには、非EUから来る人の採用を抑える必要があるのだという。

 移民によって不利益を被っていると不満を抱く人もいるが、とはいえ、上述のように才能のある人材が英国に大量に流入してくるからこそ、同経済の活力が維持されてきた。2月12日に政府幹部は、移民を制限しなければ、英国の住宅価格は今後10%以上上昇すると述べた。移民に不満な人々へ迎合する発言なのだが、住宅市場が活性化するならいいではないか、と思う人もいる。

 伝統ある英国の中央銀行、イングランド銀行(BOE)の総裁にカナダ人のマーク・カーニー氏(現カナダ銀行総裁)が7月1日に就任する。先日のロンドン出張時に何人かの知人にその人事に対する率直な印象を尋ねてみた。

 BOE内のエリートにとっては今回の人事は衝撃的だった。ある民間エコノミストは「金融危機を防げなかったBOEに罰を与えねばならない、という世論に配慮して、オズボーン財務相が人選を進めた面もある」と語っていた。

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