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パナソニック最後の賭け
フェイスブックにWii U
黒子に徹して実利を狙うB to Bシフト

週刊ダイヤモンド編集部
【13/05/18号】 2013年5月13日
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 われわれのブルーレイディスク(BD)は大容量でコストも安く、信頼性は抜群です──。パナソニックの内部でいま、急成長中のフェイスブックとのビジネスを狙った“極秘プロジェクト”が進められている。

 フェイスブックの利用者は全世界で約11億人。写真だけでも毎日、3億枚以上が投稿されている。膨大なデータが増え続ける中、悩みの種は古いデータをどう保存するかだ。というのも、3ヵ月以上たった昔の写真は、ほとんど閲覧されていない。だが、データを消すわけにもいかず、利用者が見たいときに見ることができる環境を整える必要がある。

 そこに、パナソニックは目を付けた。BDを古いデータの“保管庫”として活用しないかと、売り込みをかけているのだ。フェイスブックが現在データセンターで利用するハードディスクドライブは、常に電気を流す必要がある。BDならばデータを読むときだけ電気を使えば済むため、維持費は格段に安い。BDを手がける他のメーカーと手を組むことも視野に、フェイスブックを陰で支える巨大ビジネスの実現を狙う。

 民生機器で築いた技術を応用し、他社に売り込む。これがパナソニックの典型的なB to Bビジネスだ。例えば、任天堂のゲーム機「Wii U」にパナソニックのロゴはもちろんないが、内部でパナソニックの技術が活躍している。光ディスクのゲームデータを読み取る装置は、BDプレーヤー「ディーガ」の技術を生かしたもの。ゲーム機が売れれば、パナソニックも儲かる仕組みだ。

 「ゲームキューブ」「Wii」「Wii U」と3代にわたり部品を提供。他社が入り込めない秘訣は「独自の海賊版防止技術が評価されている」とパナソニック幹部は明かす。

 毎年50万人が受験する大学入試センター試験も稼ぎどころ。英語のリスニング用の音楽再生プレーヤーを手がけているのだ。故障が少ない高い品質が評価されているという。

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