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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

賃金上昇のタイミングを左右する「ダム論」
~ 「損益分岐点売上高比率」が鍵 ~
――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],高田創,熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]
【第109回】 2013年9月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
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法人企業統計:
安定したデフレ脱却を
見通す上で欠かせない統計

 直近発表された7月分CPI(消費者物価指数)は、生鮮食品を除くいわゆるコアが前年比+0.7%と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。しかも、プラス幅自体も大きくなっている。

 こうした中、デフレ脱却の論点として、物価が上がるかだけでなく、物価に負けないスピードで賃金が上昇できるかが重要性を増している。これを考える上で極めて重要な統計が、今週財務省から発表された。4~6月期の「法人企業統計」だ。

売上高:
底打ちが明確に、
ただし業種間の広がりを欠く

 4~6月期の民間法人企業の売上高は、前年同期比-0.5%(1~3月期同-5.8%)と5四半期連続で前年割れとなった。しかし、マイナス幅は大きく縮小し、売上高が前年割れする時間帯は終わりに近づいている(図表1参照)。

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森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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