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位置情報・空間情報の利用が従来の利用シーンを越えて広がりを見せている。今や、「地図」はスマートフォンの位置情報、ビッグデータで、マーケティングや顧客の嗜好・行動を分析し、利用され始めているのだ。位置・空間情報の進化と広がりで社会と企業活動はどう変わるのか。

 人や車、店舗の位置、また建物や施設内の空間の様子を、精密かつ立体的な地図データとして利用する動きが広がっている。

 それらの地図は、単に配置や居場所を示すだけではない。最適な順路や店舗の売れ筋商品を表示したり、クーポンの発行などのサービスも受けられる。

 こうした動きの背景には、スマートフォンの普及と技術の進歩(図参照)があると専門家は指摘する。

位置・空間情報が
企業と社会を変える

野村総合研究所 情報技術本部
先端ITイノベーション部 上級研究員
亀津 敦
2000年に野村総研入社。専門は情報系システム全般と、ユビキタス・ネットワークなど。共著に『ITロードマップ 2014年版』『Twitterの衝撃』。

 「スマホの普及で、『いいね』に代表される消費者のネットへの投稿が容易になりました。その結果、企業側はユーザーや往来者のリアルな声や行動を、早く確実に、しかも安く入手できるようになりました。同時にブルートゥースなどの無線通信を屋内マーケティングに活かす技術なども開発され、これらが相まって位置データの利用が加速度的に進んでいます」(野村総合研究所・先端ITイノベーション部・上級研究員の亀津敦氏)

 位置データやスマホの機能進化、普及とともに、企業活動や社会のありようも様変わりしてきた。亀津氏は、以下の3点が顕著な変化だと指摘する。
(1)店舗のショールーム化
(2)店舗を基点としたマーケティングの強化・拡大
(3)「ロケーション・インテリジェンス」という新たなマーケティングの萌芽

 (1)については「ショールーミング」という言葉がよく聞かれる。家電量販店などで製品の操作性や質感を確認したユーザーが、比較サイトなどをスマホで検索し、購入は安価なネット販売で行うといった行為だ。

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